全公演完売のNCT WISH、横浜で17曲披露…涙でファンに「シズニを愛しています」【ライブレポート】
体調不良のリクを除き、5人でパフォーマンス
韓国発グローバルボーイズグループ・NCT(計25人)の6人組ユニット・NCT WISHが28日、メジャーデビュー後初の単独ツアー『2024 NCT WISH ASIA TOUR LOG in JAPAN』神奈川公演をパシフィコ横浜国立大ホールで開催した。リクは体調不良でステージに立てなかったが、シオン、ジェヒ、ユウシ、リョウ、サクヤが約4500人を前で17曲を披露。アンコールではユウシが感極まって涙をこぼすなど、ファンとの絆を感じさせる一夜となった。(取材・文=近藤加奈子) 【写真】約4500人を前で17曲を披露 貴重なライブのアザーカット NCTは、NCT 127、NCT DREAM、WayVなど世界的に人気のチームを生み出してきた。そして、「最後のチーム」とされるのがNCT WISH。全国6都市を巡る今回のツアーは、全公演がソールドアウトする人気ぶりで、この日も満員の会場でファンがメンバーの登場を待ちわびていた。そんな中、スクリーンにゲームを楽しむメンバーたちが…。客席は大いに沸いた。そして、眩い光が客席全体を包み込むと白い衣装を着た彼らが現れると、会場に大歓声が響いた。 1曲目はメジャーデビュー曲『WISH(Japanese Ver.)』。続けて韓国でもヒットした『Steady』を歌い踊った。『Sail Away(Japanese Ver.)』も披露し、さわやかな幕開けとなった。 『3 Minutes』『We Go!』では、学ラン風の衣装に着替えて登場。カラフルないすや机などが並べられた学校をイメージしたセットで、青春感あふれるステージを見せると、客席からは「かわいい」の声が続出した。 自己紹介の後、「カバー曲聴きたいですか」とメンバーがファンに問いかけると、「聴きたい」と大きなレスポンス。その声に応え、BOAの『No.1(JPN ver.)』とNCT Uの『Make A Wish』を披露。所属事務所の先輩たちへのリスペクトの感じるステージで、観客を喜ばせた。 『Hands Up』では、熱量のあるステージで会場のボルテージを底上げした。『Dunk Shot』では、バスケットボールのゴールにシュートを決められるかを挑戦する“ダンクショットチャレンジ”も実施。全員失敗してしまい、メンバーが罰ゲームでかわいらしいカチューシャを着けてパフォーマンスを行った。 『CHOO CHOO』『NASA』では、黒を基調とした衣装に着替え、キレのあるラップ&ダンスを披露した。一転して、色気ただようパフォーマンスで会場の空気を掌握。ファンはそのギャップに酔いしれていた。 終盤では、12月25日発売のJapan 1st Album『WISHFUL』の収録曲『FAR AWAY』『Touchdown』をエモーショナルに歌い上げ、『Songbird(Japanese Ver.)』で本編の幕を閉じた。そして、NCT WISHがステージから去るとすぐに会場にアンコールの声が響いた。すると、程なくしてメンバーがカムバック。アンコールが幕を開けた。シオン、ジェヒ、ユウシ、リョウ、サクヤは、ファンが歓喜する様を見て笑顔。『Tears Are Falling (Japanese Ver.)』では、とびきりのファンサービスをさく裂した。そして、一人ひとりがファンへの愛を語った後、サクヤが「写真タイム!」と号令。ジェヒも「みんなで撮りましょ」呼びかけ、NCT WISHとシズニ(NCTファンの総称)で1枚の写真に納まった。 また、ユウシが「皆さんの顔を見てると涙が出そうになります」と感極まると、その姿を見たシオンが優しくハグ。シオンは「シズニを思い出したら涙が出ます。シズニを愛しています。シズニの幸せのために6人で頑張ります」と宣言した。 シオンは少し寂しそうな顔で「次の曲は……」と言った後、「暖かくなる曲をします」と前振りし、日本でのファーストアルバム『WISHFUL』のリード曲『Wishful Winter』をスタンドマイクで披露した。そして、ラストの『Our Adventures』では客席に降り、笑顔を振りまきながら歌唱。最後までファンとの交流を楽しんでいた。
近藤加奈子