なぜRIZINで那須川天心の究極キックボクシングに完敗した皇治は「武尊の方が(天心より)強い」と爆弾発言を行ったのか?
天心はリング上で「僕には大きな夢がある」とファンに伝えた。中継局の事前番組では「キックボクシングは、あと10戦は絶対にやらない」と語り、次はボクシングに転向して世界のベルトを巻き、最終的にはメイウェザーとUFC王者のコナー・マクレガーがボクシングルールで戦ったようにUFC王者とボクシングではなく、キックボクシングルールで戦うという夢があることを明らかにした。 試合後、会見で、その真意を尋ねたが、「期限を決めないと自分が、なあなあになるのが嫌なので…まだ、そこはあまり掘り下げて欲しくないですね。時が来たら会見しますので」と多くを語らなかった。 しかし貴重な残り10試合のラストマッチの相手が武尊なら最高にドラマチックではある。 今年はRISEとRIZINの大晦日決戦の2試合。 榊原信行CEOは、この日、第2試合目に組み込んだ新日本キックのエース、江幡睦の試合が、天心戦への査定試合だったことを明かし、2度のダウンを奪い、RISEのバンタム級のトップ戦線にいる良星に圧勝した江幡睦が大晦日の天心の対戦候補の一人であることを示唆した。昨年の大晦日で天心にKO負けを喫した江幡塁の双子の兄である。また榊原CEOは、皇治の戦いを「見直した。有言実行の男。魅力を感じた。天心との再戦があっても見てみたいなと感じた」と評価し、再戦の可能性があることもほのめかした。 皇治も再戦について「ファンが望む試合ならどんな試合でもする。ファンが望んでいないならここにいる意味はない」と語った。 22歳の天心が動けば日本の格闘技界が動くのである。 (文責・本郷陽一/論スポ、スポーツタイムズ通信社)