Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

アメリカの山火事最前線で戦う消防士を「ベビー・ヨーダ」のフォースが癒している

配信

  • この記事についてツイート
  • この記事についてシェア
クーリエ・ジャポン

8月中旬に米カリフォルニア州で発生した山火事の勢いは、衰えるばかりかオレゴン、ワシントン州にまで広がり、5秒ごとに東京ドーム約1個分の面積を焼き尽くす凄まじい勢いで被害の範囲が広がっている。 火の手はパサデナ郊外にある標高1742mのウィルソン山頂に建てられた歴史的建造物「ウィルソン山天文台」にも及ぶ勢いで、ワインで知られるカリフォルニア州ナパバレーでも有名な醸造所シャトー・ボスウェルが焼失するなど、猛威を振るっている。 山火事の規模としては史上最悪クラスで、「CNN」によれば、今回の大規模な火災で発生した煙が大西洋を越えて北欧にまで到達したという。 オーストラリアで発生した大規模な山火事のときと同様に、現在も現場の最前線では消防士たちが懸命に消火活動を続けている。職務とはいえ、愛する家族と離れ離れの生活を強いられ、文字どおり命がけで消火・救助にあたる彼らを応援しようと、オレゴン州では物資などを現場に送る活動が行われている。 この活動を知ったサーシャ・タイニングは、5歳の孫カーバーを連れて消防士に送る物資の買い出しに出かけた。その時、祖母の目に留まり、カーバーが消防士の役に立つかもしれないと思い、送った物が大きな反響を呼んでいる。 カーバーが消防士の力になればと思ったものとは、「スターウォーズシリーズ」初の実写ドラマ作品「マンダロリアン」に登場する「ザ・チャイルド」のぬいぐるみだった。「ベビー・ヨーダ」の愛称で知られるこのキャラクターのぬいぐるみに、2人は手書きのメッセージを添え、ほかの物資と一緒に消防士に送った。 「消防士のみなさん、お仕事ご苦労様です。もしさみしくても、彼が友達になってくれます」 このメッセージを現場で受け取った消防士が感動し、「ベビー・ヨーダ」の画像をFacebookに投稿。 すると、消防士の間で「ベビー・ヨーダ」がラッキーアイテム化し、消火活動を続ける地域から地域へと送られる「ベビー・ヨーダ」リレーがスタート。「Baby Yoda fights fires」というページも作られ、医療センター、火災現場で働く現場スタッフのもとを訪れる「ベビー・ヨーダ」の姿がリポートされるようになった。 タイニングはAP通信の取材にに「孫のカーバーも、『誰にだって友達は必要だし、消防士の人たちの友達になれるかもしれないね』と言ってくれました」と答えている。 「ベビー・ヨーダ」に星条旗のバンダナを巻いたオレゴン空軍州兵ジェイブイン・ドレイクは「ウチのクルーにぬいぐるみと手紙を見せたら、みんな喜んでいました」と語る。 「中には涙を流した仲間もいましたね。私たちにとって嬉しい出来事ですし、たくさんの仲間が感動しています」 各地域の消防士の間でアイドル的存在になっているという「ベビー・ヨーダ」は、現在コロラド州に到着した模様。命を賭して火災と戦う消防士にとっての一服の清涼剤として、「ベビー・ヨーダ」は今後も「フォース」を発揮し、現場で戦う数千人の消防士たちに笑顔をもたらす。

COURRiER Japon

【関連記事】