【四番打者採点】ヤクルト99点、巨人50点、阪神70点 セ・リーグ6球団「四番」の評価は?
開幕から3カ月以上が経過したペナントレース。果たして、打線の軸である四番打者はしっかり働いているのか? セ・リーグ6球団で「四番打者」を100点満点で評価した。 記録は7月4日現在 【選手データ】村上宗隆 プロフィール・通算成績・試合速報
東京ヤクルトスワローズ
ヤクルト 99点 12球団で唯一、開幕から全試合四番で先発出場中なのが村上宗隆だ。2020年6月19日の中日戦(神宮)から続いていた連続の四番先発出場が、6月24日の巨人戦(神宮)で332試合に到達し、球団新記録を達成。四番について「勝敗を左右する打順ということは間違いない」と自覚するなかで、今季もここまで両リーグトップの29本塁打、78打点と大暴れ。勝利をもたらす一打を連発し、チームを史上最速の優勝マジック点灯という快進撃に導いている。今年1月には「すべてのタイトルを獲れるなら獲りたい」と宣言。打率もリーグ6位の.307をマークしており、令和初の三冠王の期待も高まる。
読売ジャイアンツ
巨人 50点 開幕から不動の四番に座り、リーグ2位の20本塁打、3位の60打点をマークしている岡本和真。5月は月間打率.180と極度の不振に陥ったが、選手の調子を見極めながら大胆に打線に手を加える原辰徳監督が、「うちの四番バッターだからね」と我慢強く復調を待っていたのは信頼の証だろう。6月以降は上昇気配にあり、本来なら及第点と言っていい成績にもかかわらず物足りなさを覚えるのは、昨季の本塁打王を分け合い、今季は三冠王争いをするのではと目されていたヤクルト・村上宗隆との比較ゆえだろう。打率は3割超の村上に対して.256、本塁打は9本差、打点は18差と大きく水をあけられている。ここからどれだけライバルを追い上げていくことができるか。チーム浮上のためにも、さらなる爆発が求められる。
広島東洋カープ
広島 80点 主砲・鈴木誠也が抜けた穴にハマり、四番打者として新助っ人・マクブルームがチーム貢献に努めている。新型コロナの影響で開幕後の一軍合流となったが、3月30日の阪神戦(マツダ広島)以降、四番は外れたのは4月8日の1試合のみ。それも前日の頭部死球の影響を考慮されてのスタメン落ちだった。チームを、仲間を、ファンを愛し、勝利のために一生懸命。今季、チームは“つなぎの野球”を掲げているとあって、マクブルームもチームバッティングが第一だ。その中で、ここ数試合は好調で勝負強さも発揮。7月1日の巨人戦(マツダ広島)は先制適時打&本塁打含む3安打3打点の活躍。翌日の同カードでは来日初となるサヨナラ2ランをたたき込んだ。2位以下がひしめき合うセ・リーグ。抜け出すためにも頼もしい四番の活躍が必要不可欠だ。