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表は首里城の守礼門、裏は源氏物語絵巻…発行20年 あの2千円札は今どこに?

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南日本新聞

 2000年7月、ミレニアムと沖縄サミット開催を記念して発行された2千円札が、今年“20歳”を迎えた。42年ぶりの新額面紙幣ともてはやされたが、今では鹿児島県内でほとんど見掛けない。表に沖縄のシンボル・首里城の守礼門、裏に源氏物語絵巻の一場面と物語作者の紫式部が描かれた2千円札は、どこに行った? 【写真】表に首里城の守礼門、裏に源氏物語絵巻がデザインされた2千円札

 20年前の7月19日の発行初日。県内の銀行窓口では両替のため客が列をつくり、百貨店は「消費税込み2千円」の特別商品を並べるなど全国で盛り上がった。  日銀鹿児島支店(鹿児島市)によると、今年7月末時点の全国流通枚数は約9700万枚。全紙幣の0.6%にとどまり、最も流通している1万円札の約105億9700万枚の100分の1に満たない。  印刷は03年度の1億1千万枚が最後。破れるなどした紙幣は回収され、市中に出回らないため確実に流通数は減っていく。  普及が進まなかった理由について、同支店担当者は一般論として「2」のつく通貨はなじみが薄いことと、対応できる現金自動預払機(ATM)や自動販売機が少なかったこととみる。  銀行では窓口に限り取り扱っている。鹿児島銀行も本支店の窓口で2千円札の両替や引き出しに応じるが、ATMでは取り扱わない。費用対効果が望めないという判断という。  鹿銀事務統括部によると、それでも12月が年間で最も需要があり、3分の1を占める。北里和敬主任調査役(48)は「物珍しさからお年玉や賞与の一部として使われている」という。

 鹿児島市吉野町の自営業卜部健一さん(50)は「時代の流れと共に通貨は変わる。子どもたちに見てもらい、受け継いでもらえたらいい」と古い紙幣とともに2千円札を自宅に3、4枚保管する。  貨幣の売買を手掛ける「鹿児島スタンプ」(同市)によると、「記番号」がぞろ目や若い新札などは希少価値があり、数万円から十数万円で取引されることがあるという。  24年度には2千円札を除く1万円、5千円、千円札が全面刷新される。キャッシュレス決済が普及し現金離れは進む。2千円札を拝める日も少なくなっていく。

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