SEVENTEEN、TWICE、GOT7、MONSTA Xがそれぞれ趣向を凝らしたステージを披露!<「2020 MAMA」リポート>
12月6日、韓国ソウルでアジア最大級の音楽授賞式「2020 MAMA(Mnet ASIAN MUSIC AWARDS)」が開催された。「MAMA」は「M COUNTDOWN」など、世界に向けたK-POP番組を制作するテレビ局Mnetを運営するCJ ENMが開催するグローバル音楽授賞式。12回目となる2020年は、「NEW-TOPIA」というテーマが掲げられ、コロナ禍のため初の非対面開催となった。 カジュアルな衣装で「Left & Right」をパフォーマンスするSEVENTEEN もはやベテランの域に達したSEVENTEEN、TWICE、GOT7、MONSTA Xは、趣向を凝らした豪華なステージを展開した。 ■ジョンハンが今年も日本語でスピーチ! SEVENTEENは、2015年にデビューした13人組ボーイズグループ。ボーカルチーム、ヒップホップチーム、パフォーマンスチームの3チームで構成され、楽曲制作から振り付けに至るまでメンバー自ら行う、自主制作アイドルだ。コロナの影響で中止となってしまったが、日本でドームツアーを予定するほど日本での人気も高い。この年末は、日本の音楽番組特番にも多数出演している。 「Door to Youthpia」をテーマにしたパフォーマンスは、ダイヤを手にしたバーノンが床にスプレーで落書きをするシーンからスタート。スプレーからカラフルな色が広がりメンバーたちと合流し、「Left & Right」を歌いだす。テーマ通りの若さあふれる楽しいパフォーマンスを披露。 「HOME;RUN」では、1曲目の悪ガキスタイルから白のタキシードにチェンジ。スタンドマイクを前に美しいコーラスワークで聴かせるオープニングから、ラスベガスのショーのようなゴージャスで大人なステージを見せた。 SEVENTEENは「Worldwide Fans' Choice TOP10」「Notable achievement Artist」「Global Favorite Performer」の3つを受賞。ジョンハンは日本語で「本当にありがとうございます。この賞をいただけたのは、CARAT(SEVENTEENファンの呼称)の皆さんのおかげです。今日の賞をCARATにささげたいと思います。いつもありがとうございます」とスピーチを行った。 ■受賞スピーチでは休養中のジョンヨンへのメッセージも! TWICEは、2015年にデビューした日本人3人を含む9人組ガールズグループ。日本でも「TT」が大ヒットし、K-POP界のトップガールズグループに君臨している。現在ジョンヨンが病気療養中のため、今回は8人でのパフォーマンスとなった。 「Paradise,Lost」をテーマにしたパフォーマンスは、妖精のような幻想的なムードのイントロが加えられた「MORE & MORE」で幕開けし、アップテンポの「I CAN'T STOP ME」に続く。ラストのナヨンが白い光に導かれて別の世界へ移動すると、妖精の白い衣装から黒の衣装に変身。 泣き顔のジェスチャーと見せると、なんと、新曲「CRY FOR ME」をサプライスで初披露! これまでのTWICEとは異なるダークモードの新曲に、全世界の注目が集まった。 TWICEは「Worldwide Fans' Choice TOP10」「The most popular Artist」を受賞。リーダーのジヒョは、「マスクなしで笑顔を見せられるようになるとうれしい」とファンにメッセージ。そして「ジョンヨンが多分今見ていると思うのですが、本当に本当に会いたい。本当に本当に愛してる。ステージを降りたら電話するね!」と休養中のメンバー、ジョンヨンにも画面を通してメッセージを送った。 また、日本人メンバーではなくダヒョンが「今日は私が日本語で(コメント)します。ファンの皆さんのおかげです。本当にありがとうございます。まだ寒いですから、風邪に気をつけてください。TWICEをこれからもよろしくお願いします。皆さん愛してる! ありがとうございます」という受賞コメントをキュートな日本語で行ってくれた。 ■7人の迫力あるダンスでファンを魅了! GOT7は、2014年1月にデビューした多国籍ボーイズグループ。JYPエンターテインメントが2PM以来、6年ぶりに送り出す男性アイドルグループとして話題になった。多国籍ということもあり、早くから海外活動を活発に行い世界的な人気を獲得。近年では大人のアイドルに脱皮し、アルバムのほとんどを自分たちが作った楽曲で構成するように。 「A Last Piece of New-topia」をテーマにしたパフォーマンスは、ジニョン、ベンベン、ジャクソン、JB、ユギョム、マークとボーカルがひとりずつ移っていき、サビにメインボーカルのヨンジェに受け渡す「 NOT BY THE MOON (MAMA Ver.)」からスタート。大きなテーブルを使ったり、会場を広く使う演出がおもしろい、ダイナミックで男らしいパフォーマンスを見せた。 ユギョムの柔らかい歌声で始まる「LAST PIECE」は、円陣と7人が手を取りあう姿が今の彼らを表すようで印象的だった。 GOT7は「Worldwide Fans' Choice TOP10」を受賞。リーダーのJBは、「これからも良いステージ、良いアルバムをお届けします」と感謝を述べるとともに、全受賞者がマスク姿で臨んだ授賞式で「私たちがマスクを着けているように、常にマスクをしてください」とコロナへの注意を促した。 ■事務所の後輩、CRAVITYによるカバーステージも! MONSTA Xは、彼らだけにしかできないワイルドなステージを展開。「BEASTMODE」で大人数のダンサーとのハードな群舞を見せた後は、事務所の後輩で今年デビューした新人グループCRAVITYのジョンモ、ソンミン、ヒョンジュン、 ウォンジンによる「DRAMARAMA」、ミンヒ、セリム、アレン、テヨン、 ウビンによる「Shoot Out」のカバーステージを挟んだが、やはり本家MONSTA Xには重厚感がある。 最後は三つ揃えのスーツ姿で「Love Killa」を披露したが、若いグループが増えている中で、大人の男らしさを感じさせるMONSTA Xの存在は貴重だ。 MONSTA Xは「Best Stage賞」を受賞。受賞コメントの最後に全員が集まって「愛してるよ、MONBEBE(MONSTA Xファンの呼称)~!!」と叫んだが、パフォーマンスの男らしさと、こういうかわいらしさのギャップが彼らの魅力だと改めて感じさせた。 (文=坂本ゆかり)