日ハム「新庄剛志監督」が正式決定も虎党注目の“亀新コンビ復活”はならず…「コーチ打診?ないです(笑)」
新庄氏は、いったいどんな監督になるのか。どんな練習をさせて、どんな野球をするのか。そのすべてに興味津々だが、まず気になるのはコーチ人事。 阪神時代の1992年に“亀新フィーバー”を起こし、公私を通じて信頼関係を築き、今春の阪神の沖縄キャンプでは糸井との対談のため初めて宜野座を訪れた新庄氏にレクチャーをしてあげていた、かつての“盟友”亀山氏を直撃した。 ――新庄新監督から外野守備走塁コーチの要請は? 「ないです、ないです(笑)。外野守備走塁コーチは稀哲(森本)でしょう(笑)。日ハムはフロント主導のチーム。そこは新庄任せではなく稲葉GMがやるんじゃないですか」 亀山氏は新庄氏の2歳上。亀山氏も引退後はプロのユニホームは着ていないが、リトルリーグの監督として世界一となり、現在もアマチュアを教えるなど、その指導経歴はユニークだ。1992年にヤクルトとV争いを演じて阪神ファンにとっても忘れられない逸話を残した“亀新コンビ”の日ハムでの復活に虎ファンも注目していたが、残念ながら実現はしないようだ。 亀山氏は、この日、新庄監督の正式発表の一報を聞いたときは、「びっくりしたと同時によく球団が決断したなと」と飛び上がったという。 「監督どころかコーチ経験もなく、野球界を16年も離れていた新庄をいきなり監督ですからね。失敗したら何を言われるかわかりませんが、こんな魅力的な監督はないでしょう」 何より日ハムの発想と決断に敬意を表した。 「フィールドマネジャー&イベンターみたいなこれまでにない監督になるでしょう。めちゃくちゃおもしろい野球をやるか、むちゃくちゃになるか(笑)。常識の枠にとどまらない革命を起こすでしょうね。とんでもないアイデアは次から次と出てきますよ。それをどう具現化するかが大事で、そのためにはスタッフも含めた周囲のサポートが重要になると思います。今年の日ハムの戦いを見る限り、戦力的に来年すぐに優勝は難しいでしょう。再来年の新球場元年に向けて、新庄で球団のイメージを一新して注目を集め、その間に若手を育成するのが、球団の狙いだと思います。稲葉GMが、全体をコントロールするもとで、1軍は新庄劇場。2軍は木田(優夫)2軍監督がしっかりと育成、そこの振り分けが大事になるんじゃないですか。でも新庄は頭がいいので、そういうビジョンをすべて理解していますよ」