【正しいアラームのかけ方】気持ちよく目覚める方法を睡眠のプロに聞いてみた!
朝、起きるときの手段といえば、目覚まし時計やスマホの“爆音アラーム”に頼りきっていませんか? 耳元で何度もジリジリなっていたら朝からぐったりしてしまうし、少しでも快適に起きられるのが毎朝の理想。それを叶える方法を、専門家に教えてもらいました! 【クロノタイプ診断】あなたは朝型?夜型?「体内時計のタイプ」を知ろう
教えてくれたのは…梶本修身先生
東京疲労・睡眠クリニック院長
大きなアラーム音で起きるのは最悪!?
梶本修身先生 もともと耳というのは、寝ているときでもずっとオンの状態(常に聞こえている状態)。だからこそ、目覚まし時計が有効なわけです。そして、なぜ常にオンなのかというと、危険を察知するため。耳というのは、アラートを知るためのツールなんです。なので、目覚まし時計の大きな音で起きるというのは、サバンナの動物でたとえるなら、ライオンにいきなり『ガオー!』と起こされているような状況。人間にとっては、バズーカ砲で起こされているも同然です。非常に不快だし、朝から疲れることをやっていると言えるでしょう。とくに高齢者は、爆音で無理やり起きていると、血圧や心拍が一気に上がるなどして、健康へのリスクも高くなります。では、どうすれば安全かというと、ベストなのは光で目覚めること。太陽の光とともに起きるのが、人間にとっていちばん自然な起き方であると言えます。 とはいえ、眠るときはカーテンをきっちり閉めたいし、太陽の光だけで起きられるか心配になる人も多いはず……。そこで、現実的かつ心地よく起きられる目覚まし方法を聞いてみました!
おすすめの目覚ましは「NHK」と「好きな人の声」
梶本修身先生 光で起きるのが難しいようであれば、もちろん音でもかまいません。ですが、気持ちよくスッキリ起きたいのであれば、アラームなどの物理的な音ではなく、人の声で“脳の中から起こす”のが正解。夜中にテレビやYouTubeを見ているときは、音量が大きいから眠れないのではなく、内容が面白いから頭が冴えてついつい見入ってしまう。興味や関心があることは、人の目を覚まして脳の覚醒を導きます。なので、健康的かつ快適に起きるためには、驚くような爆音ではなく、声と興味・関心を活用するのがおすすめというわけです。