なりたい肌や悩み別に使い分け! 人気ヘアメイクの化粧下地7選
某外資系コスメティックブランドでシニア アーティストを務め、チームを率いてニューヨークやパリのコレクションでランウェイメイクを数々手がけた経験をもつ、メイクアップアーティスト耕 万理子さん。絶妙な色づかいや、トレンドをさり気なく取り入れるセンスに定評があり、独立後も雑誌や広告撮影、舞台メイクなどで幅広く活躍している耕さんのメイクボックスには、どんなアイテムがスタンバイされているのか……。今回は、ベースメイクの美しさで知られる耕さんが、「いろいろなタイプを常備して、使い分けている」という下地にフォーカス! テカリやくすみ、厚塗りを避けるためのものや、紫外線対策ものなど、こだわりのアイテムをピックアップ。ちなみに、保湿系下地をあまり使っていないのは、「スキンケアで肌をしっかり潤すのが基本」だから。保湿はスキンケアに任せ、下地本来のメイクアップ効果に注力した選び方も参考になりそうです。
オンライン向きのベースメイクができるマットタイプ。
■イヴ・サンローラン・ボーテ トップ シークレット モイスチャーエクラ ポア マット 30ml ■ベアミネラル プライム タイム 30ml テカリをおさえ、肌をマットに仕上げたいときに使うのが、この2つ。ベアミネラルのほうがマット感が強く、テクスチャーも柔らかくてのばしやすいから、全顔など広範囲に使えます。イヴ・サンローランはしっとりマットな仕上がりで、Tゾーンとかに部分使いすることが多いです。ベースとしてだけでなく、マット系下地をスポンジに含ませ、ファンデの上からテカリをおさえることも。パウダーでテカリをカバーするより肌に自然にフィットして、サラッと仕上がります。最近、オンラインでのやり取りが増えていますが、画面上ではいつも以上に肌のテカリが目立ってしまいがち。マット系下地をファンデのベースや上からうまく使えば、オンライン映えする肌になれると思います。
スキントーンを整え、ファンデの厚塗りも防ぐ色つきベース。
■ランコム UV エクスペール トーン アップ ローズ SPF50+・PA++++ 30ml ■カネボウ ザ プライマーSPF10・PA+ 27ml ■ドルチェ&ガッバーナ ビューティ シークレットシールド プロテクティブ スムージングプライマー SPF50・PA++++ 30ml 肌悩みを隠そうとしてファンデの厚塗りにならないよう、ベースの段階で肌の色ムラを均一に整えられる色つき下地を使います。肌トラブルがあまりない若い人でも、くすみが気になる場合は色つきタイプがいい。一番よく使っているのは肌色のドルチェ&ガッバーナで、スキントーンが整うだけでなく、パックしたあとみたいなみずみずしい肌に仕上がります。ファンデーションなしでもいいくらい、肌のあらがきれいに隠せるのがすごい! 潤い感が高く、これ1品で仕上げればくずれる心配もないので、水分が蒸散しやすいマスク着用時のベースメイクにもおすすめです。肌の血色が悪いときは、オレンジ系のカネボウを。肌にオレンジの色みがつくのではと思う人がいそうですが、それは誤解。すごく自然になじんで、ヘルシーな肌色に整います。淡いピンク系のランコムは、透明感を引き出し、くすんだ肌をトーンアップしたいときに最適。3品ともシアーなタイプなので、色白でも地黒でも、肌の色を選ばずに使えます。