糀、雪のように白く 白山・鶴来で製造ピーク
白山市鶴来地区でかぶらずしや大根ずしの仕込みに用いる糀(こうじ)の製造が最盛期を迎えた。天保年間から続く鶴来本町1丁目の老舗「飛彈屋(ひだや)」では発酵を終え、雪のように真っ白に仕上がった糀が店頭に並んだ。
店を切り盛りする飛永紀子さん(72)によると、店では一晩水に浸したコメを蒸し、糀菌を振りかけた後に室で発酵させる。仕込みから完成までに丸4日をかけ、27日まで毎日60キロを製造する。
昨今の発酵食ブームで、若い世代や男性の来店も増えている。今年はコロナ禍の自粛期間を利用し、味噌(みそ)造りにと糀を買い求める客も目立ったという。
北國新聞社