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【6月21日は「日食」です】眼科医が教える「絶対にやってはいけない観賞方法」とは

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文春オンライン

 6月21日(日)の夕方、うまく行けば日本全国で「日食」が見られる。  場所にもよるが、午後4時頃から徐々に太陽は欠け始め、5時00分~17分にかけて最大日食を迎える。その後元の丸さを取り戻し、北海道などでは5時46分頃、一番遅い沖縄では6時23分頃に終了する。 【写真】この記事の写真を見る(5枚)  せっかくの機会だ。ぜひ見てみたいところだが、見るなら見るでそれなりの準備が必要だ。いい加減な気持ちで太陽を見つめると、目が、痛い目に遭う。日食を甘く見るのは危険なのだ。 ◆◆◆ 「日食があるたびに、翌日以降の眼科は忙しくなるのです」  と語るのは、東京・江戸川区にある二本松眼科病院の眼科専門医、平松類医師。  きちんとした準備をせずに太陽を見つめて、目を焼いてしまう人が必ず一定数出てくるというのだ。 「目が焼ける」とは、医学的には「日光網膜症」とよばれる病態。いったいどんな病気なのか。

太陽を直接見つめると、水晶体が虫眼鏡になって網膜を焼いてしまう

「目は、水晶体というレンズを通して網膜の中心(黄斑)に光が集まる構造になっています。つまり水晶体は虫眼鏡と同じ役割を担っているのです。虫眼鏡で日光の焦点を黒い紙に当てると次第に焦げて火が付く、という実験を小学校でやった人も多いと思いますが、太陽を直接見つめると、水晶体が虫眼鏡になって網膜を焼いてしまうのです。ただ、いわゆる“やけど”とは異なり、日光網膜症は光化学反応で、網膜の上皮細胞に日光が吸収されることで細胞が酸化した状態のことをさします。その結果、本来なら見えるはずの視野に欠損が生じることになるのです」(平松医師、以下同)  人間の体はうまくできていて、少しくらいの視野欠損なら、脳が色々とサポートしてくれて「見えること」にしてしまう。  しかし、それが長期間にわたると肩が凝ったり頭が痛くなったりという症状が出始める。  眼科を受診し、日光網膜症と診断されると、ステロイド剤の内服などの治療が行われる。ただ、程度の差はあるが後遺症が残ることが少なくない。  網膜の損傷が大きいと視力が低下して日常生活にも支障をきたす。これが原因で運転免許証の更新ができなくなるケースもある。

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