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「故郷帰れた」「笑顔に会えた」 移動解禁後、県内初の週末

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熊本日日新聞

 「やっと熊本に来られた」-。新型コロナウイルス対策で、政府が自粛を要請していた都道府県境を越える移動が全面解禁され、初めての週末となった20日。県内の空港や駅、繁華街は、「ようやく家族で出掛けられた」「久しぶりに会えたね」と、全国から訪れた観光客や帰省客の笑顔であふれた。  20日昼前、益城町の熊本空港では羽田発の便の乗客が続々と到着し、家族らと久々の再会を喜び合った。菊陽町の川田孝雄さん(77)、芙蓉さん(74)夫妻は、東京で暮らす6歳の孫と再会し、「やっと会えたね」「元気だった?」とにっこり。「来春、小学校に入学する孫と一緒にランドセルを買いに行きたい」と目を細めていた。  熊本市西区のJR熊本駅もスーツケースを抱えた乗客の姿が見られた。同市東区の東海大4年、大舘佳央さん(21)は石川県小松市の実家から約3カ月ぶりに熊本へ。大学は4月から授業もバスケ部の練習もなく、寮も閉鎖された。「実家では筋トレなどをするしかなく、息苦しかった。やっと仲間と会える」と待ち切れない様子だった。

 熊本市の実家に住む弟に会いに来たという、さいたま市の元会社員、山口順子さん(64)。「5月の大型連休に帰省するつもりだったが、コロナに感染したり、させたりしてはいけないので断念した。久しぶりの故郷でゆっくりしたい」と話した。  熊本市の中心繁華街も県外からの観光客らでにぎわった。中央区下通アーケードの「珈琲中川」の中川正人オーナーは「昼間の人通りは、新型コロナ流行前と変わらないくらいに増えた」。来店客も3割にまで落ち込んだが、7割ほどまでに回復。「夜はまだまだだが、全面解禁で繁華街に活気が戻ってほしい」と期待を込めた。  熊本城の桜の馬場城彩苑でも、観光客らが「おもてなし武将隊」の演舞などを満喫。福岡県大野城市から家族3人で訪れた会社員、中村俊也さん(40)は「外出自粛が続いていたので、やっと家族で出掛けられてうれしい限り。空中回廊から熊本城を見るのが楽しみ」と声を弾ませた。(丸山宗一郎、堀江利雅、國崎千晶)

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