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県民向けに特別プランも 龍神温泉の宿泊再開へ

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紀伊民報

 新型コロナウイルスの影響による緊急事態宣言の解除が進む中、和歌山県田辺市龍神村の宿泊施設でも営業再開に向けた動きが進んでいる。解除後も県境を越えた行き来の自粛が求められる中、県民限定のプランで呼び掛けるなど、誘客を模索しながら準備を進めている。  龍神観光協会によると、龍神村内の旅館や民宿、道の駅、飲食店などの休業期間は当初、緊急事態宣言の期限だった5月6日までだったが、宣言の延長を受けて、ほとんどの所が31日までに延長している。  龍神村西の老舗旅館「丸井旅館」も31日まで延期しているが、ホームページ(HP)では6月1日以降の宿泊予約を受け付けている。近場からの利用を促そうと、HPからの申し込みに限り、県内在住者向けの特別プランを企画した。通常より料金を割安に設定しており、チェックインの際に住所を確認できるものを提示してもらう。  新型コロナに関連して、全国の旅館やホテルが加盟する業界団体はこのほど、対策のためのガイドラインを発表した。基本原則として、従業員と宿泊客、宿泊客同士の接触をできるだけ避け、対人距離を確保することなどを明記している。  創業から90年以上の歴史がある丸井旅館では、出迎えといった客へのもてなしを重要視してきた。営業再開後は新型コロナ感染防止に努めながら、接客や客とのコミュニケーションをどうするかについて頭を悩ませているという。  支配人の寒川雅春さん(61)は「宿泊業という立場上、これからどのように運営していくか考えなければならない部分も多い。県民の皆さん限定になってしまうが、割安な料金も設定することにした。青葉の季節に龍神で疲れを癒やしてもらいたい」と話している。  龍神観光協会によると、一部の宿泊施設はすでに営業を始めているという。「営業自粛で各施設の経営が苦しい状況が続いている中で、緊急事態宣言が解除されても感染のリスクがすぐに払拭(ふっしょく)されるわけではない。誘客やPRの方法も含め、どのようにしていくかが難しい」と話している。

紀伊民報

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