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ワニの祖先は二足歩行していた…足跡の化石から明らかに

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BUSINESS INSIDER JAPAN

古生物学者が、韓国で1億1000年以上前の足跡の化石を発見した。 この足跡は、体長は3メートルほどのワニの祖先のもので、後ろ足だけで歩いていたと見られている。 【全画像をみる】ワニの祖先は二足歩行していた…足跡の化石から明らかに この発見により、これまで未解決だった謎の解明につながった。すなわち今回の発掘現場近くで、2012年に同様の足跡化石が発見され、翼竜のものかもしれないと思われていたが、今ではこのワニの祖先のものだと古生物学者は考えている。 韓国の古生物学者が、1億1000年以上前の足跡の化石を発見した。足跡はほぼ一直線に並んでいて、この古代生物が四足ではなく、二足で歩き回っていたことを示している。 だが足跡の形や重心を調べると、恐竜ではないように思われた。6月11日に公開された論文によると、足跡を付けたのは意外な動物だった。クロコダイロモルフ(crocodylomorph)と呼ばれる二足歩行の動物で、現在のワニの祖先だ。 初期のクロコダイロモルフは、四足で歩き回っていた。だが今回発見されたのはその新種であることが分かり、論文執筆者らは「バトラチョプス・グランディス(Batrachopus grandis)」と名付けた。 「ワニは、ナイルのほとりやコスタリカの川で一日中寝そべっているような、動きの少ない動物だと思われている。もしワニが二足歩行で、ダチョウやティラノサウルスのように走れるとしたらどんな感じだろうなどと考える人は、まずいない」と、論文執筆者の1人であるマーティン・ロックリー(Martin Lockley)はBBCニュースに語った。

二足歩行のワニのような生物

ロックリーらは、2019年に同様な足跡化石を、韓国南部の泗川(サチョン)市郊外で数百個発見した。この一帯は白亜紀初期には湖沼の多い地域だったことから、ぬかるんだ岸に沿ってバトラチョプス・グランディスなどが歩いた跡が残り、その多くが足跡化石となっている。 足跡のサイズはおよそ18センチメートルから23センチメートルであることから、体長は3メートルほどだと思われる。左右の足跡の間隔は、現代のワニよりも狭い。そのことが、この生物は後ろ足だけで歩いていたというロックリーらの結論につながった。前足の足跡も発見されていない。 「足跡はとても狭い幅で前へと進んでいた。ワニが綱渡りでバランスを取っているような感じだ」と、もう一人の論文執筆者、キム・ギョンス(Kyung Soo Kim)は、BBCニュースに語った。 「尾を引きずった跡がないことも合わせて考えると、この生物が二足歩行だったことは明らかだ」 バトラチョプスは、踵から爪先に重心が移る歩き方をしていたようだ。人間の歩き方とも少し似ている。そのため泥にはっきりとした踵の跡が残っている。この跡により、二足歩行だった可能性が高まると、キムは述べた。 二足歩行の恐竜も直立して歩くが、キムによると、恐竜や翼竜であれば、爪先立ちで歩き、踵の痕跡は残らないという。

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