自身のマスク着脱「場面に応じて適切に判断」岸田首相会見2月24日(全文2)
自衛隊の指揮権まで米国に渡していいのか
記者:インターネット報道メディアIWJ代表の岩上安身です。よろしくお願いします。 岸田:お願いします。 記者:ピューリッツァー賞受賞歴のある米国の著名なジャーナリスト、シーモア・ハーシュ氏が2月8日、ドイツとロシアを結ぶ天然ガスパイプライン、ノルドストリームの爆破を行ったのは米国のバイデン政権とノルウェーであるというスクープを発表しました。これが仮に事実であるとすれば、約1兆円の建設費のかかったノルドストリームにはドイツも出資しており、米国の同盟国でありG7メンバーでもあるドイツにとっては重大な背信行為にもなります。ドイツでは野党から徹底調査をすべきという声が上がっております。 日本政府は、このノルドストリーム爆破疑惑について、独自に検証や調査を行っているのでしょうか。また、米国は誠実な同盟国なのかどうか疑いの出ている中、日本の安全保障を米国に丸ごと委ねていていいのかどうか。岸田総理がおっしゃるように、自国は自国の力で守るべきというならば、有事の際の自衛隊の指揮権まで米国に渡してしまっていいのか、再考すべきなのではないでしょうか。総理のお考えをお聞きしたいと思います。 岸田:まず、ご指摘の報道記事につきましては、米政府は完全なるフィクションであるという評価をしておりますし、ノルウェー外務省もナンセンスであるとしています。多くの国々が関与を明確に否定しているものであると思います。もちろんおっしゃるように、調査しているという国もあるのかもしれません。その調査等については、行方は見守りたいと思いますが、多くの国において、こうした記事に関しては否定的な評価がされていると承知をしております。 そしてその上で、自衛隊、わが国の安全保障ですが、自衛隊による活動については、米軍との共同対処等も含めて、その全てがわが国の主体的な判断の下に、憲法、国際法、あるいは国内法に従って行われる。自衛隊および米軍はおのおの独立した指揮系統に従って行動する。これは言うまでもないことであると思っています。わが国として、わが国の国民や命を守るためにどうあるべきなのか、外交、安全保障についてその観点から政策を判断し、そして行動を決めていきたいと考えております。以上です。 司会:それでは大変恐縮ですが、時間の関係で、あと2問とさせていただきます。それではフジテレビ、瀬島さん。 【書き起こし】岸田首相会見2月24日 全文3に続く