現役秘書が選ぶ絶品手土産は?キーワードは「和」おしゃれな飲むだしも
「日本らしさ」、見た目の高級感を重視
会社の取引先などに贈る手土産を用意する時、どんなものがふさわしいか頭を悩ませる人は少なくないのでは? 飲食店情報サイトを運営する「ぐるなび」(東京)は、手土産選びの参考にしてもらおうと、現役の企業秘書らが選んだ「接待の手土産 セレクション」を毎年発表しています。今年のラインナップは、だしや梅干し、ようかんなど日本ならではの手土産品が目立ちます。 ☆「接待の手土産 セレクション 2024」特選・特別賞受賞商品 ぐるなびは、年間延べ約1000人の現役秘書が参加する品評会を開いて審査し、特選20品、特別賞5品を発表しています。例年、特選の6割以上を洋菓子が占めますが、今年は20品のうち13品が「和」をキーワードにした手土産でした。 理由の一つに、インバウンドの拡大があります。訪日外国人が増えて「日本らしさ」を感じさせる商品の人気が高まっていることから、接待向けの手土産にも、その傾向が反映されたようです。 コロナ禍の近年は、衛生面に配慮した個包装の商品や、健康を考えた商品などが好まれる傾向も。こうしたトレンドは続いているものの、対面で手土産を渡す機会が復活したことで、パッケージの高級感など「見た目」を重視する新たな需要もあるといいます。
現役秘書イチオシの手土産は?
「接待の手土産 セレクション」の品評会に参加した現役秘書3人に、特選を受賞した20品の中から特に気になった商品を聞いてみました。 【珍しさや話題性から選ぶ】 システム開発などを手がける「日立システムズエンジニアリングサービス」(神奈川)経営戦略室の赤澤美恵さんは、上司が顧客先を訪ねたり、ゴルフや会食を共にしたりする際に手土産を用意します。何を選ぶかは一任されていて、「手土産ランキングのようなウェブサイトや、お土産の聖地『ヤエチカ』(東京の八重洲地下街)の新店舗情報などを日々チェックしている」と話します。 本社が横浜市にあり、関東以外のエリアに出張に行く時などは、「横浜ならでは」の土産を準備するそう。ただ、定番商品は相手も既に知っている可能性が高いため、珍しいものや話題性のあるものを選ぶことが多いといいます。 特選の品の中で赤澤さんが注目したのは、だし専門店「雅結寿」の「のむ天然おだし【雅】」。理由について、赤澤さんは「『いつも洋菓子ばかりでは……』と思うことも多く、紅茶やコーヒーなどの飲み物も選ぶようにしているのですが、『飲むだし』という点に新しさを感じました」と説明します。 ドリップ式の「のむ天然おだし【雅】」は、お湯を注ぐだけで簡単にだしを飲むことができる優れもの。かつお節、まぐろ節、さわら煮干しなど10種類のテイストがあり、香料や添加物を使用していないので、素材本来の風味を楽しめます。「雅結寿」を運営する「ボニートジャパン」(東京)代表取締役の阿部恵里子さんは、「お年寄りだけでなく若い方にも人気。『だしってこんなにおいしいんだ』と喜んでいただいています」と話していました。