<大阪・関西万博>開幕まであと4か月 会場建設中の夢洲の様子は?
2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)が開幕する2025年4月13日まで、あと約4か月となった12月10日午前、咲洲(大阪市住之江区)の「さきしまコスモタワー展望台」から会場となる夢洲(同此花区)の様子を撮影しました。 【拡大写真】2023年5月に撮影した万博会場の夢洲の様子
リング(大屋根)内では、各国のパビリオンなどの建設が進められています。 11月の取材時よりも、大型クレーンの数がやや減っている印象を受けました。その分、各建屋の完成度もより高まりつつあるのでしょう。
展望台から見てリングの手前では、EXPOホール「シャインハット」と日本館の工事が行われています。 同日午後の催事検討委員による夢洲視察に同行した際に、シャインハットをすぐ近くから見たところ、帽子のつばのような屋根の下には黄金色の部材が貼られていることがわかりました。 改めて展望台から撮った写真を見直すと確かに屋根の下が黄色いのですが、これがまばゆい金色だとは実際に見るまでわかりませんでした。
リングの向こう側には、緑色のグラウンドのような場所があります。これは、歌手のAdoさんのオープニングスペシャルライブなど、会期中様々なイベントが予定されているEXPOアリーナ「Matsuri」です。 同日午後の視察では、緑色をしている箇所が人工芝であることがわかった他、3面の大型映像装置を備えたステージを含め施設の様子がよくわかりました。付近では、会場への出入り口となる西ゲートや、第1交通ターミナルの建設も進められています。
夢洲会場の北東にある白い屋根の施設は、25年1月19日に開業を予定する大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)の地下鉄中央線・夢洲駅の1階部分です。 開幕後は、多くの来場客がこの駅から近くにある東ゲートを通って会場に足を踏み入れることでしょう。
博覧会協会によると、12月9日時点でパビリオンのうち参加国が自ら建設する「タイプA」を希望する国は前回と同じく47か国で、全ての国が着工済みです。 このほか、協会が建設を代行する「タイプX」は5か国、協会が建てた建物を参加国が借りる「タイプB」は15か国、協会が建てた建物を複数国が共同利用する「タイプC」は94か国とのことです。 (取材・文:具志堅浩二)