共同通信「次の自民党総裁は？」調査に石破茂氏トップ、岸田首相は4位「何に期待しろと」後継者不足・人材難を嘆く声
共同通信社が8月19、20日に実施した全国電話世論調査によると、岸田文雄内閣の支持率は前回の7月調査から0.7ポイント減の33.6％、不支持率は同1.4ポイント増となる50.0％だった。不支持率が50％以上となるのは、2022年12月以来だという。 「マイナンバーのトラブル対応が、支持率低下の大きな要因です。岸田首相が指導力を『発揮していない』との回答は、79.8％を占めました。9月末に終了予定のガソリン補助金に関しては、75.3％が『継続が必要」』と回答しています」（政治担当記者） さらに、この世論調査では「2024年9月に予定される自民党総裁選で、次の総裁に誰がふさわしいか」との設問があった。結果は石破茂元幹事長が18.5％でトップに。次いで河野太郎デジタル相が13.5％、小泉進次郎元環境相が11.9％、岸田文雄首相は10.2％で4位だった。 「ところが、自民党支持層に限ると、岸田首相は19.1％でトップなんです。石破氏は17.0％で2位でした。永田町では『岸田首相は自民党支持者に人気があるんだな』と、驚きの受け止めをされていました」（前出・政治担当記者） この結果に政治アナリストの伊藤惇夫氏は「こういった調査は『知名度調査』みたいな要素がありますから、知っている名前をあげる傾向にあります」としながら、岸田首相が4位だったという結果に「岸田政権に対する失望のあらわれです。それよりも、いまの岸田政権の閣僚で、上位に名前が出ているのは河野太郎大臣だけ。これは、後継者が育っていない、『ポスト岸田』がいないということです」と語る。 「自民党支持者が岸田首相を推すのは、自民党から出た、現在の首相を支持するのは当たり前ですし、つねに政権の安定を願っているためです。本音のところはわかりませんが」（伊藤氏） 相変わらずの変わらない顔ぶれに、ネットニュースには《次の自民党総裁、この面々をみて我々はなにに期待しろというのだろう》《自民党の総裁に出来る・してもいい人材がいないという事が現れている》《顔ぶれ見ると自民党も人材が払底してるね。》《小泉総理の時代、小泉総理は「自民党にはキラ星の如く人材がある」と言っていましたが、実際にはその頃から人材不足に陥っていたと思います》など、自民党の人材難を嘆く書き込みが多くあがった。 《何のしがらみもなくて、ただ国民の声をそのまま実行できる政治家っていないもんなのかね》 そんな、心からの願望の声も。国民の間には、閉塞感が漂っている。
