面白さで他を「圧倒」 ランボルギーニ・ウラカン・ステラート ベスト・ドライバーズカー賞 AUTOCARアワード2024
NA V10エンジンが融合 忘れ難い体験
そしてランボルギーニだから、5.2L V型10気筒エンジンという、シャシー以上の宝石も載っている。歴代のウラカンにも同じユニットは積まれてきたが、ベスト・ドライバーズカー選手権で優勝するまでには至らなかった。 しかし、新しい組み合わせが見事な成果を生み出した。優雅といえる操縦性のシャシーに、自然吸気のV10エンジン、デュアルクラッチATが融合し、忘れ難い運転体験が創出された。 ウラカン・ステラートは、2023年の審査員、全員の共感を誘った。どんな道でも、どんな天気でも有能な、スーパーカーが登場したのだ。グリップ力と姿勢制御を緩めることで、能力の幅が広く楽しいランボルギーニが完成するとは、想像していなかった。 偶然の賜物なのかもしれない。コレクターだけを喜ばせるような、販売になったことも否定はできない。 新しいレブエルトにも、ウラカン・ステラートへ近い動的特性が与えられているように思う。恐らくランボルギーニは、どんなスーパーカーを開発しているのか、早い段階で正確に理解していたようだ。
リチャード・レーン(執筆) イリヤ・バプラート(執筆) 中嶋健治(翻訳)