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【宇垣美里】「自分でいる」ために一歩踏み出したあの日とこれから

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宇垣美里さんのエッセイ。今回は、宇垣さんが未来へ向けて一歩踏み出す決意をした当時を振り返ります。そしてQ&Aでは、「人に謝るときはどうしたらいいのか」の質問についてお答えいただきました。フリーアナウンサーとなり、次のステップへと歩みはじめた宇垣美里から見えている世界は、もしかしたら私たちとは少しだけ違うのかも。 >>オリジナル記事を読む! 【宇垣美里】「自分でいる」ために一歩踏み出したあの日とこれから

第十章 『春、前を向いて』(四)

きのこ帝国の「桜が咲く前に」という曲が好きだ。 「叶えたい夢があるから、桜が咲く前にここを出てゆくことにしたよ」と歌うこの曲は、作詞作曲を担当する佐藤千亜妃さんが、地元・東北から上京して10年経ってリリースしたもの。 この季節、この曲を聞くたびに、私はかつていた大切だった場所のことを、その地を出ていこうと決意した日のことを思い出す。 これ以上ここにいては私は私じゃいられないと、その地を出るために必死に受験に臨んだ神戸の町。たくさんの自由と有り余る時間の中でモラトリアムを謳歌した美しき京都。たくさんのことを学び経験し、私を私たらしめた赤坂の会社。 大好きだったけれど、学びたいことが、見たい景色が、飛び込みたい世界があったから、そこから一歩を踏み出した。 捨てたつもりはないけれど、もう戻ることはないだろう。

たまにふと思い出すことがある。その土地ごとに違う春の香り、花の種類、形の違う桜餅。暖かい木洩れ日の下、懐かしんで思いをはせる。 でも、それも数刻のこと。新生活に出会いと別れはつきものだ。 その全てに意味があったと、そう胸をはれるよう、ただがむしゃらに春を駆け抜けていくしかない。

宇垣美里にQ&A

Q. ハマりすぎて周りがつい見えなくなって人を傷つけてしまうんです。どうやって謝ればいいのかもわからなくて絶交になってしまうこともありました。人に謝る時はどうすれば成功しますか?(せいら 女性) A.真摯に心の底から謝るしかないと思います。100%許してもらえる謝罪方法なんてあったら法廷いらないですよね。あと許してもらったらそれは成功なのか?ただ相手が許容してくれただけなのでは?とりあえず謝ったら許してもらえると思うその奢りを捨てることです。許さない自由もあります。なんで怒らせたのか、どうして傷つけてしまったのか、頭が痛くなるまで考えましょう。その上でどうして許して欲しいのかも。これは自戒もこめて……。

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