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【虎のソナタ】去るスター、未来のスター補候が同じ場所に 来年見られない光景、目に焼き付けろ

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サンケイスポーツ

 藤川が1軍に戻ってきた。ナゴヤドームの記者席から、双眼鏡を手に徹底マークをしていたトラ番最年少の25歳、織原祥平は40歳レジェンドのオーラを改めて実感していた。  「広いグラウンドのどこにいるか、すぐに分かります。練習前は中日の首脳陣と談笑したりしていましたが、練習が始まると藤浪さんと外野で10分ぐらい話し込んだり。何かを残そうという気持ちが伝わってきました。19歳の井上君がきょうもスタメンですが、去り行く偉大なスターと、未来のスター候補が一緒のグラウンドに。これって、タイガースの節目の光景かもしれませんね」  そうかもね。来年は見られないんだぞ。よ~く目に焼き付けておくように。  ところで、世間では藤川が歩む残り21試合を大注目している。現役生活の集大成、どんな起用法をされるのがいいと思う? トラ番たちに順番に聞いてみた。  まずは現在、名古屋の藤川の一番近くにいる織原記者から。  「ファン目線ですが、どうしても250セーブを達成してもらいたいんです。1点差は厳しいかもしれないですが、3点差なら絶対に球児さんを投入して。もう記録を意識してもいい時期だと思うんです」  名球会入りを決めて、有終の美を飾って引退して欲しい。そういう意見はありだろう。確かに、あと少し、5セーブなんだから。  ベテラン三木建次は冷静だ。  「最初は劣勢の展開で投げると思う。状態次第でセットアッパー的な起用はあるかも。ただ、本人は記録は意識していないからなぁ。個人的にはあと1つだけセーブをマークして、野球人生を締めくくって欲しい」  245セーブの大半を現場で見続けてきた三木編集委員ならではの「あと1」へのこだわりだろう。  鳴尾浜球場での2軍戦取材を終え、大急ぎで大阪・難波の編集局に戻ってきた原田遼太郎は、一番オトナな回答だった。  「藤川さんを見守ってきたファンは、もう投げている姿を見られるだけで幸せを感じるはず。記録とかは関係なく、残り何度かのマウンドを全力で投げ抜いて欲しい」  そういうファンも案外多いかもしれない。  矢野監督が、どの選択肢に傾くのか。楽しいマウンドも、つらいマウンドも、天国も地獄も、22年間過ごしてきた球児のラスト、1球も見逃さず、見守っていきたい。  波乱万丈の野球人生を終えようとしているレジェンドがいれば、新たな波乱万丈を歩みだそうとしている男が、わがサンスポに一人。昨夜の紙面総括は今月1日付で整理部長に昇進した矢田雅邦だった。デビュー戦だ。  「呪われてますよ。一回は大島の一ゴロに岩田のベースカバーがおかしかったですよね。井上が後逸…。二回は二走・ボーアが左前打なのに三塁に進まない。どうなってるんですか!」  これから先、管理職として長いサンスポ人生を歩むんだろうが、そのイバラの道を予感させるような、タイガースの拙守、拙攻。まあ、今に始まったことじゃないんだけれど。八回に逆転で大騒ぎも、九回に悲劇が…。あんまり興奮していると、身が持たないよ、矢田総括!  自分の力ではどうしようもない「阪神」という集団に、これからの人生を委ねるしかないんだから。

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