歩く速度だから見える京都。カフェ「ha ra」、本屋「Cava books」、鴨川デルタを巡り、出町を楽しむ京都旅
三方を山に囲まれる京都は、実は日本でも屈指のアウトドアシティ。北西には愛宕山、北東には比叡山、さらに足を延ばせば、雲取山や峰床山、と気軽に行ける低山から豊かな自然に満ちた山まで。町と山の距離が近く、山から下りてきたら、あら銀閣寺。なんて出会いがあるのが古都・京都の魅力です。 【画像】京都の人気カフェ「ha ra」の名物BLTサンド。京都は歩くともっと楽しい。写真ですべて見る! 比叡山で紅葉を堪能した後は、下山して、京都の町歩きを楽しみます。比叡山の麓・八瀬と出町を繋ぐ鯖街道を通り、京都の市街地へ。都へ向かういにしえの道でありながら、今もなお人が行き交い賑わう出町を町歩き。 》京都は歩くと、もっと楽しい。比叡山山歩き篇を読む
下山後は自然を感じる穏やかなカフェ「ha ra」へ
下山の後は、やさしいスイーツとコーヒーで小休止。カフェの町・京都でもひと際穏やかな空気が流れる場所がカフェ「ha ra」です。 鴨川デルタからすぐ、河原町通り沿いの「ha ra」は京都で20年間愛されてきたカフェ「efish(エフィッシュ)」で最後の店長を務めていた原こころさんがオープンしたお店。木を基調とした店内は、ヴィンテージ家具やうつわなどが調和し、やわらかな光と雰囲気に包まれています。 町と自然が繋がる京都らしく、この「ha ra」も店の奥の窓からは庭の緑がのぞき、鴨川の気配が感じられます。 「『efish』で働いていた時から、自然を感じられる場所でお店を開きたいと決めていました。ここは京都御所や下鴨神社も近いし、鴨川もすぐそこ。天気がいいと、比叡山も見えるし、大文字山だったら30分ぐらいで行けちゃうんです。私もついこの間、夕方に大文字山に行って散歩をしてきました」(原さん) 井上さんは下山後ということもあり、チャイとキャロットケーキをセレクト。スイーツは「efish」で原さんとともに働き、現在は京都を拠点に菓子作りを続ける「HORNO(オルノ)」のものを提供しています。 無農薬の人参を使ったキャロットケーキはまさに滋味あふれるおいしさです。 「素材のおいしさが感じられる味わいで、しっかりと食べ応えもあるけど、ペロリと食べちゃいました。スパイスの効いた温かいチャイとの相性も抜群で、ホッとしますね」(井上さん) オープンの10時から絶え間なくにぎわう「ha ra」は出町柳を訪れた人をやさしく包み込む安息所。ハイク帰りに一息つきに立ち寄るお客さんも多いといいます。
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