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自閉症の息子の大学合格までの道。母として子育てで感じたこと

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もし家族が発達障害だったら…。向き合い方やサポートの工夫は不可欠です。 ここでは、自身も発達障害であることを発信しているグラフィックデザイナーの西出弥加さんが、発達障害と診断された息子と寄り添ってきた、お母さんの経験を取材しました。

だれにも言えなかった息子の苦悩。二人三脚で成し遂げた大学合格への道

本人は発達特性による生きづらさを抱えながら多大な努力をしていても、他者からそのような部分は目に見えづらく、なかなか気づいてはもらえないもの。 今回、発達障害のことを話してくれたのは自閉症をもつ息子の母、Fさん。息子さんが自閉症であることに気づいたのは、彼が10歳のときだったそうです。 自閉症は極端にできる部分とできない部分があり、勉強方法や行動のパターンに本人なりの特徴が大きく現れたりします。過集中しては疲れてしまったり、些細な音や光でも、すごく苦手を感じる人もいます。

●息子の苦悩を知ったとき、しっかり支えようと決意

――息子さんの発達障害には、どのようなきっかけで気づいたのでしょうか? 私が息子の特性に気づいたときには、本人はすでに文字を書くことに苦しんでいて、その苦しみをだれにも言えないままずっとガマンしていました。そして教室にいても黒板のチョークの音、鉛筆のカリカリとした音が耳に鋭く響いており、片耳を塞いで鼻で息をしながら音を消していたそうです。 なぜ親である私がもっと早く気づかなかったのだろうと、悲しみと後悔を感じました。 息子は漢字は読めているけれど、書けないということがありました。レポートはひらがなで書かれていて、先生からは「漢字で書きましょう」と添削されていました。一生懸命書いたレポートも、先生から見たら「なぜすでに習っている漢字を書かないのか」という風に映っていたかもしれません。 本人の中に、できる部分とできない部分が極端にあるということ。その理解を得ることは難しく、大変苦労していたようです。これができるのだから、これもできるでしょうと思われたり、できるのにやらないのではないかと誤解をされていました。 さまざまなことを周囲に説明しないと生活ができないという状態でしたが、どんなことがあっても私は本人の苦しみや悩みに共感し、一緒に支え合って生きていこうと心に決めています。私は幼少期から辛かった記憶が多く、子どもたちにはできるだけ辛い思いはして欲しくありません。嫌な親子関係の連鎖は、私の代で、絶対になくしたいと思っています。

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