西武・宮川がルーキーイヤーで得た手応えと課題
【球界ここだけの話】 昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕が遅れ、パ・リーグでは同一カード6連戦など、変則日程で120試合が行われた。3連覇を目指した西武だったが、3位に終わった。プロ2年目を迎えた宮川哲投手(25)が、異例のシーズンとなったルーキーイヤーを振り返った。 「1年間通して、1軍で投げ切れたのはよかった。自信になるし、来年につながる」 社会人の名門・東芝から最速154キロを誇る即戦力右腕として、プロの門をたたいた。1年目の昨季は中継ぎとしてチーム2位の49試合に登板し、2勝1敗、防御率3・83。37試合目の登板となった昨年10月1日のオリックス戦(京セラ)でプロ初勝利をマークするなど、1軍にフル帯同した。 プロの世界で1年間、戦い抜いたからこそ、気づきがあった。「年間を通してフォームがずれてしまったりしたことがあった。1年間同じフォームでバテないようにやっていきたい。フォームの見直しと、フィジカル面の体の強化を重要視してやっていきたい」。短期決戦で行われる社会人野球と違い、1年間通して試合のあるプロでの体の変化の違いを痛感した。 手応えもつかんだ。「奪三振を思ったより取れたので、自信になった」。44回2/3を投げ、奪った三振は「45」。磨き上げてきた直球と持ち味のパワーカーブは、パ・リーグの強打者たちにも引けを取らなかった。 「数字面だと防御率、四球も多かったので、精度を上げていきたい。(来季は)勝ちパターンに食い込めるように結果を出して、信頼されるピッチャーになりたい」と宮川。飛躍の2年目へ-。1年目でつかんだ手応えと課題を糧にする。(樋口航)