スピードスケートの全日本学生選手権 大会途中で打ち切り 男子学生1人の新型コロナ陽性が判明
新型コロナウイルス感染症の検査で、群馬県と高崎市は29日、新たに18人の陽性が判明したと発表した。渋川市の群馬県総合スポーツセンター伊香保リンクで開かれたスピードスケートの第40回全日本学生選手権に出場中だった県外大学の男子学生1人の陽性が同日判明し、主催者は最終種目の男子総合部門1万メートルを実施せず、大会を打ち切った。
◎来週の世界スプリント記念大会などが中止に 伊香保リンク
スピードスケートの全日本学生選手権の出場選手から新型コロナウイルス感染者が出たため、大会関係者は29日、競技を打ち切って濃厚接触者を確認するなど素早い対応を取った。
検査結果で陽性だったことが伝わると、各大学に説明して全選手、役員を会場で待機させた。2次検査でも陽性と判明すると、濃厚接触者の確認に当たった。同じ大学の選手らが今後検査を受ける見込み。
大会終了後、リンクではアイスホッケーなどの練習が予定されていたが、リンク管理者はこの日の施設提供を中止した。
群馬県スケート連盟は12月5日に同リンクで行う世界スプリント記念大会とバッチテスト(昇級テスト)の中止を決定。1月5日から予定しているインカレ代替大会の可否は12月7日の会議で決める。同連盟の干川多賀幸事務局長は「最大限の注意を払いコロナ対策をしてきただけに残念。動揺する選手には申し訳ない気持ちでいっぱいだが、何とか乗り切ってほしい」と話した。