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『ファイナルファンタジー6』の思い出 バブル完全崩壊前「最後の時期」の傑作

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マグミクス

26年前の秋葉原で

 1994年4月2日、スクウェア(現スクウェア・エニックス)からスーパーファミコン版『ファイナルファンタジーVI』(以下、FFVI)が発売されました。個性豊かな魅力あるキャラクターによる群像劇と、本体の性能限界を超えたグラフィックと演出、美麗なサウンドは、今なおスーパーファミコンの最高傑作として語り継がれています。たまたま訪れた秋葉原で『FFVI』の発売に遭遇し、思わず購入してしまった経験を持つライターの早川清一朗さんが、当時の記憶を語ります。 【画像】誰が好きだった?天野喜孝氏が描く美麗なキャラクター * * *  ちょうど大学に入学したばかりの筆者は、新たな生活を始める準備のために、秋葉原を訪れていました。電気街口の右側にあったバスケコートを横目で見ながら「ラーメンいすず」を通り過ぎ、そのまままっすぐ道路を渡りました。そして今は「かつや」が入っているテナントに当時店を構えていたバッタ屋でMDプレイヤーを購入してそのままふらふら歩いていると、そこら中のゲーム店に「『FFVI』入荷しました」という内容の張り紙が貼られていることに気付いたのです。  ついこの間まで受験生だった筆者は、小さい頃から楽しんでいた『ファイナルファンタジー』の新作が出ていたことすらも知りませんでした。当然予約もしていませんが、この時かなりの数が入荷していたようで、問題なく購入することができたのです。ただ、いくらか値引きしていたような記憶はありますが、それでも1万円前後の買い物をポンとできたのは、受験からの解放感と、本格的な大学生活まで少し時間があったからでしょう。  この時期は肌感覚としてのバブル経済が完全崩壊する数年前の時代にあたり、スーパーファミコンのカセットも1万円を超える物は珍しくありませんでした。おそらく、日本という国に余裕があった最後の時期だったのでしょう。何の不安もなかった『FFVI』を遊んでいた瞬間に、戻れるのであれば戻りたいという気持ちがとめどなくあふれてきます。

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