JAL、企業向けカーボンオフセット制度 出張のCO2排出量可視化
日本航空(JAL/JL、9201)は、企業向けのカーボンオフセットプログラムを7月1日から始めた。出張時の航空機利用によるCO2(二酸化炭素)排出量を企業や組織単位で可視化し、メールで月ごとのCO2排出量を知らせる。 JALは2009年から個人向けにカーボンオフセットプログラムを開始。今年2月1日にリニューアルし、ノルウェーの気候変動テクノロジー企業「CHOOOSE」と提携した。国が省エネルギー設備の導入や再生可能エネルギーの利用によるCO2などの排出削減量を「クレジット」として認証する「J-クレジット」を採用し、経団連カーボンニュートラル行動計画の目標達成やカーボンオフセットなどに活用できるようにした。 今回の制度は企業向けで、専用サイトではCO2排出量の履歴確認やオフセット証明書の発行、希望に応じて日本や世界各地で実施されるさまざまなCO2削減・吸収プロジェクトへの支援を通じたオフセットができる。 カーボンオフセットは、日常生活や経済活動で排出されるCO2などの温室効果ガスについて、自らの排出量を認識して削減努力後、削減が難しい排出量に見合う分をCO2削減・吸収プロジェクトなどに投資して埋め合わせる仕組み。
Tadayuki YOSHIKAWA