次世代の国民的キャラクター「ずんだもん」人気の秘密を生みの親・小田恭央さんに聞いてみた
ヒットの秘訣は「失敗上等!」とにかく仕掛けまくる
無償で気軽に使えるというガイドラインはもちろん、キャラクターの魅力も相まって認知度が広まっていった『ずんだもん』。 特に大きな要因となったのは、ユーザーたちの力に他ならない。ユーザーを信頼し、果敢に挑んだ結果が今をつくりあげた。 「ユーザーさんの力を頼って拡める系のプロジェクトは、失敗を山ほど積み重ねてもいいと思 ってるんです。私たちもたくさん仕掛けてきましたが、流行らなかったものもたくさんあります。『パワポでずん子ちゃんが使える』とか笑」 「でも、失敗したから全てダメではないんです。たった数人のコアなユーザーさんにヒットすれば、そこから急に拡がっていくこともある。これもやろうあれもやろうと色々仕掛けた結果、『ずんだもん』もこれだけ認知されたんだと思います」 今年6月、キデイランド大阪梅田店では「ずんだもん in KIDDY LAND」が開催され、新作グッズや可愛いアイテムが先行販売された。中にはプラモデル(写真下)も! 8月には原宿店でも開催され、さらにJR東日本は大宮駅でエスカレーターの安全利用促進のため、エスカレーター上を歩く人を検知すると『ずんだもん』の声で注意喚起するという実証実験を行っている。 東北応援という使命を携え誕生したキャラクターは、日本中を盛り上げようと新たな展開を見せ始めている。 ■『プラフィア ずんだもん(ミニフィギュア同梱セット)』6050円 人気のずんだもんプラモが、ハンドパーツを追加して再販! さらに「ミニフィギュアずんだもん」(写真手前)も付く。2024年12月下旬出荷予定 問い合わせ先/ピーエム オフィス エー 今後、小田氏が期待するのは「ずんだもん YouTuber」の登場だ。 「これからは、ずんだもんになれるボイスチェンジャーで色んな方が『ずんだもん YouTuber』になって遊んで欲しいですね。AIも駆使したら無限に遊べますし、面白いという可能性を拡げていきたいです」 「2次創作が生まれるのも好きですし、東方Projectさんを始めとする“自由に使えるキャラクター展開”もこれから流行っていくと思っているので、ライバルという認識ではなく、共に界隈全体を盛り上げていければいいと思っています」 取材協力 SSS 合同会社 https://zunko.jp 東北ずん子・ずんだもん公式 X @t_zunko 文/太田ポーシャ
@DIME編集部