日本プロ野球選手会が保留者続出の中日へ異例の抗議文「信頼関係を維持できない状況が発生」球団代表は「説明はちゃんとしているつもり」と反論
契約更改で早くも保留者が3人も出て大荒れの様相を呈している中日に対し、日本プロ野球選手会の森忠仁事務局長が28日、中日・加藤宏幸球団代表に対して異例といえる抗議文を出した。 【写真】日本プロ野球選手会が中日に送付した抗議文 選手会が出したリリースによると「11月26日から始まりました中日ドラゴンズの契約更改交渉においては、中日球団代表による所属選手に対する査定方法の事前説明が二転三転したり、不十分な点がありました。また所属選手との契約更改交渉後に同代表が、メディアに対して、一方的に所属選手が年俸金額で揉めているかの印象を与える発言をするなど、選手と球団の信頼関係を維持できない状況が発生しています」と指摘。そこで「球団代表の言動に強く抗議し、所属選手に対する十分な説明、誠実な協議を求める申し入れを行いました」とした。 これに対し、中日・加藤球団代表は本紙の取材に応対。「抗議文は見ました。選手に直接、説明しています。その都度、契約の細かいところも話している。選手が(査定に)納得しているかは別ですが、保留している人は、査定担当に不明なことを尋ねることができるようにもしている。説明はちゃんとしているつもりです」と反論した。 中日の契約更改ではすでに木下拓、福谷、福の3人が相次いで保留。加藤代表は「他球団は他球団。ドラゴンズはドラゴンズ。変更するとドラゴンズの査定が間違っていたことになる」と2度目の交渉の席でも金額の上積みにしないことを表明していた。
中日スポーツ