全国から167点応募 本場奄美大島紬原図コンテスト 製品化に向け選考
第36回本場奄美大島紬原図コンテスト(奄美群島地域産業振興基金協会主催)の応募作品が5日、鹿児島県奄美市名瀬の市産業支援センターで一般公開された。入選作品は反物となり、2025年度の製品化コンテストに出品される。 原図コンテストは本場奄美大島紬の需要拡大と産地活性化が目的。例年3月ごろに開催していたが、入選作品を製品化する本場奄美大島紬協組の組合員から、より時間を掛けて反物にしたいとの要望があり、約3カ月早めての実施となった。 今回は京都府を中心に全国各地から167点の作品が寄せられた。高校生以下からの応募はなかった。会場には奄美の植物をモチーフにしたものや、モダンな幾何学模様、カラフルで華やかな作品などが並び、来場者は着物として身に着けた際の雰囲気を想像しながら一つ一つをじっくりと見比べていた。 作品は製造業者6社が審査中で、入選作品は26年3月ごろに反物として発表される見込み。24年度の製品化コンテストと紬グランプリは25年3月の開催を予定している。