生産終わって再評価された!? ジワジワと価格が上がってきた車3選
最近、中古車価格が高騰してきたクルマを振り返る
現在、1980年代から1990年代に生産された高性能車を中心に、中古車価格が高騰しています。理由はさまざまですが、カーアクション映画の影響や、アメリカでのクラシックカー輸入緩和(25年ルール)、円安時に日本の中古車が海外に流出したことなどがきっかけといわれています。 【画像】買うなら…今でしょ!! 中古車相場が上昇中のクルマ!(16枚)
こうした状況は日本だけでなく海外でも同様ですが、とくに人気となっているのが日本車で、日産「スカイラインGT-R」やホンダ「NSX」などは、新車価格を上まわる価格で流通しているくらいです。 一方で、もう少し年式の新しいモデルもネオクラシック人気に引きずられ、価格が高騰しているなど、相場を読むのは難しい状況となっています。 さらに、これまで価格が高騰していなかったのに、価格が上がってきたモデルも存在。 そこで、ジワジワと価格が上がってきたクルマを、3車種ピックアップして紹介します。
●マツダ「ロードスター」
1989年に発売されたマツダ初代(ユーノス)「ロードスター」は、軽量コンパクトな車体と十分なパワーのエンジンを組み合わせ、アナログなドライブフィールが再評価されたことで、ここ数年で価格が高騰してしまいました。 この初代に原点回帰したのが現行モデルの4代目ですが、近年は3代目も見直されたことで、中古車の人気が高くなっています。 3代目ロードスターは2005年8月に発売されました。シャシの基本構造は「RX-8」と共通とし、2代目から大きくシャシ性能が向上しました。 質感の高いドライビングフィール実現のために、前後フェンダーは大きく張り出してワイドトレッドとし、ボディサイズは全長4020mm×全幅1720mm×全高1255mmとシリーズ初の3ナンバーボディを採用。 エンジンは170馬力を発揮する2リッター直列4気筒を搭載して、2代目から約20kg増となった車重を補っています。 こうして3代目ロードスターは大きく重くなったことで、初期のコンセプトから離れていってしまったともいわれましたが、総合的には高く評価され、第26回 2005-2006 日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したほどです。 その後、2015年まで10年に渡って販売された長寿モデルとなり、前述のとおり原点回帰した4代目へとバトンタッチします。 絶版となった3代目はすぐに中古車人気が高くなったわけではありませんが、4代目よりもパワフルな2リッターエンジンに、ワイドトレッドによる高い旋回性能、比較的安価な価格から徐々に人気となり、その結果需要と供給のバランスから高騰が始まりました。 現在は最終モデルに近い低走行の物件で200万円強、初期のモデルでも低走行ならば130万円から150万円の価格帯です。