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年収1億円で劣等感ある人が不思議じゃない訳

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東洋経済オンライン

「もう少し年収が増えたら幸せになれるのに」「もっと給料が高くなったらいいな」 このように思ったことはありませんか?  おそらく、多くの人が、「ある」と答えるのではないかと思います。 人々がどうしたら幸せになれるのか。科学的データや統計データを用いて論じた『年収が増えれば増えるほど、幸せになれますか?』から一部を抜粋し、お金と幸せの関係性について明らかにします。 【図】もっと財産があれば幸せになれる? ■資産が40億円あるのに「日本一不幸」な人

 資産が40億円もあるのに幸せを感じられない。それどころか「日本一の不幸」に苦しんでいる……。  私たち庶民は、「40億円も持っているのに、そんなわけないだろう」と思ってしまいがちです。しかし、この人は実在する人物です。外資系証券会社のウェルスマネジメント業務に携わり、資産100億円以上の億万長者たちを、間近で見てきた人がいます。仮にAさんとしましょう。  Aさんはたくさんの億万長者と接するうちに、なぜ彼らが幸せではないのか、疑問に思ったそうです。それで退職後、彼らが幸せになるにはどうすればよいかを研究するために勉強を始め、私の研究にも興味を持ってくれたようです。

 そんなAさんが話してくれたのが、40億円の資産を持っているのに「日本一不幸」だと主張する人のエピソードです。  その人は、100億円もの資産を持っていた億万長者でした。しかし、2008年から2009年にかけて起こったリーマンショックで、そのうちの60億円を失ってしまいました。  とはいえ、私たちから見ればまだ40億円もあります。生涯かけても使い切れないほどの大金です。しかし、その人はこう言いました。

 「私は60億円も失ってしまった。日本でこれだけ失った人はいないだろう。だから私は、日本一不幸な人間だ!」  その人の目は、怒りと落胆に満ちていたそうです。ご先祖から受け継いだ大切な資産を自分の代で大きく減らしてしまったことに、自責の念を感じていたのでしょう。  持てる者の苦しみですね。  もう1つ、Aさんから聞いた典型的なエピソードがあります。投資家の1人に、60億円の資産を持っている老婦人がいました。

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