40代・50代が使うのはNG!?“幼稚な人”と思われかねない残念な言葉遣い5種
◆40代50代はNG!? 幼稚に思われかねない言葉遣い5パターン
自分では使うことがなかったのに、テレビやほかの人の話を聞いているうちにいつの間にか言葉遣いがうつっているということは多々あります。言葉は、使う人の個人差や捉え方の違いもあり、ひとつだけが正しくこれは間違いと言い切れるものばかりではありません。 しかし、若者言葉や最近の言葉などは、学生時代や若いうちはよくてもある程度の年齢になると、何だか幼稚に聞こえてしまったり不適切な耳障りな言葉に変わってしまったりという恐れもあります。 ここでは、近年よく気になると言われる言葉で、特に大人世代は使い方に気を付けたいものをご紹介します。言い換え例もお伝えしますので、ぜひ見直してみましょう。
◆パターン1. 「メチャクチャ」「ヤバい」などの若者言葉
「メチャクチャうまい」「メチャクチャすごい」「マジ、ヤバイ」というように、物の程度の大きさや感動、おいしさを表すような場面で頻繁に耳にします。 “滅茶苦茶 1. まったく筋道が通らないこと。度外れなこと。また、そのさま。めちゃめちゃ。「滅茶苦茶なストーリー」「滅茶苦茶な値段」 2. どうにもならないほどにこわれたり、混乱したりすること。また、そのさま。めちゃめちゃ。「せっかくの集まりを滅茶苦茶にする」「書類の順序が滅茶苦茶だ」 [補説]近年「―楽しい」「―怒られる」のように、副詞的に用いて、程度のはなはだしいさまの意を表す例が増えている。” 「デジタル大辞泉」小学館より 「滅茶苦茶」と書く通り、本来はあまりよくないことに使われることが多いものでしょう。 「ヤバイ」も同じような理由で、多用していると幼稚な印象を持たれかねません。 “やばい 危険や不都合な状況が予測されるさま。あぶない。 「―・い商売」「連絡だけでもしておかないと―・いぞ」 [補説]若者の間では、「最高である」「すごくいい」の意にも使われる。「この料理―・いよ」” 「デジタル大辞泉」小学館より 本来は危険、不都合な状態を表すものですね。しかし、現在は「めちゃくちゃ」と同様に「この店メチャクチャヤバい」のように最上級の褒め言葉のような意味の使われ方をしています。おいしさや感動などを表現するというのは案外難しいという理由もあり、「メチャクチャ」「ヤバい」と言えば大体伝わるという便利さも影響しているのかもしれません。 しかしこのような使い方を大人世代が多用してしまうと、状況によっては、何だか幼稚に聞こえてしまったり、不適切、耳障りな言葉に変わってしまったりする恐れがあるため、言い換え例を知っておくと便利です。 ■物の程度、大きさを表すなら たいへん、とても、すごく、ものすごく、最高、見事、すばらしい、えらく、いたって、きわめて、格別に、類を見ない、無類の、たいそう、すこぶる……など。 ■心が動かされる、感動を表すなら 感動、感激、感銘を受ける、琴線に触れる、胸を打つ、胸にしみる、心にしみる、胸に迫る、グッとくる、ジーンとくる、胸が熱くなる、心を揺さぶられる、涙があふれる、こみ上げる、感極まる、言葉で言いようもない、心が震える、胸に・心に刻まれる……など。 昨今、耳にする「エモい」と同じような使われ方をしている部分もあるのでしょうか。 ■食べ物への感想を言う場面 「たいへんおいしい」の意味で言い換えて、舌鼓を打つ、ぽっぺたが落ちる、満喫、ご馳走、喉を鳴らす、思わず顔がほころぶ、あとを引く味など……など。 また食材の新鮮さや色、形などへの感想という意味で言い換えて、新鮮な、みずみずしい、採れたての、出来たての、生きがいい、旬な、あざやかな色・つや……など。 手料理をごちそうになった場合などには、手際が良い、腕利き、プロ並み、プロ級の腕前、まるでお店のよう、料理上手、器用、見事な手さばき、食べるのがもったいないぐらい……などその料理の腕や盛り付けのきれいさを褒めるというのもいいものです。