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エコノミスト予測が過去最大の外れ-5月の米雇用統計、予想外の改善

配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): エコノミストはいかにして米雇用統計の予測でこのように大きく間違ったのだろうか。

毎月の雇用統計で予想外の数字が出ることはよくあるが、5日発表の5月の統計のように、エコノミストがここまで見事に外したことはこれまでになく、なぜそのようなことが起きたか疑問が生じている。

米労働省によると、5月の非農業部門雇用者数は前月比250万人増加。エコノミスト予想の中央値は750万人の減少だった。ブルームバーグが調査したエコノミスト78人の中で最も楽観的な予測でも80万人の減少が見込まれていた。失業率は1930年代の大恐慌以来の高水準である20%に接近すると予想されていたが、実際には13.3%に低下した。

米雇用統計、予想外に失業率低下-雇用者数は増加に転じる

エコノミストの予測に非常に大きく影響したのは、失業保険申請件数の急増と、数千万人が失業保険を継続受給していることだ。米国が短期間でこのような事態に陥ったことは初めてだった。また、エコノミストのモデルは、中小企業への融資で雇用維持を助ける「給与保証プログラム(PPP)」など政府の救済策を十分に考慮に入れていなかった可能性もある。

ジェフリーズのエコノミスト、アニータ・マーコウスカ氏とトーマス・サイモンズ氏は顧客向けリポートで、「移動に関する統計や中小企業の営業再開など高頻度データは4月半ば以降、経済活動の谷間を示唆していた」と分析。「失業保険申請はそうした状況と一致せず、ポジティブな動きが労働市場には波及していないことを示唆していた。今は失業保険申請の方が間違っていることが分かった。5月の雇用統計は非常に堅調で多くの業界で幅広く増えた」と指摘した。

1996年までさかのぼるブルームバーグのデータによると、これまでに単月の雇用者数予測が最も大きく外れたのは、1万人増の予想に反し30万8000人減となった2003年2月の統計だった。

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