【LiLiCoの この映画、埋もらさせちゃダメ!】古き良き香港アクション映画の楽しさ満載! テンション爆上げな『燃えよデブゴン/TOKYO MISSION』
受け身のアクションが素晴らしい丞威さんのことを知ってほしい!
TV『王様のブランチ』で2001年から映画コメンテーターとして出演するほか、マルチに活躍されているLiLiCoさん。これまでも数々の映画をナビゲートしてきたLiLiCoさんに、「これは絶対に観逃してほしくない!」という“埋もらせ厳禁”な映画について語っていただきます。(ぴあアプリ「LiLiCoの この映画、埋もらせちゃダメ!」より転載) 【全ての画像】「LiLiCoの この映画埋もらさせちゃダメ!」 あけましておめでとうございます。2021年も埋もれちゃいけない作品をたくさん紹介していきますので、映画をたくさん観てみてくださいね。 まず1作目は、お正月早々に公開された『燃えよデブゴン/TOKYO MISSION』。長年、香港映画界でアクションコーディネーターを務めている谷垣健治さんが監督したアクションコメディです。 熱血漢の刑事ファーロンは、自分の結婚式の当日に銀行強盗犯に遭遇。カーチェイスを繰り広げ、その際に警察長官を轢き殺しそうに。そのせいで、彼はデスクワークに追いやられ、おまけに婚約者から婚約破棄されて自暴自棄。激太りしてしまいます。 そんなファーロンは、強盗事件の容疑者を日本に連行する仕事中、ヤクザの抗争に巻き込まれ、容疑者が失踪。日本の警察と協力して捜査を進めることに……。 『イップ・マン』シリーズや『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』で超絶アクションを魅せたドニー・イェンが、太っちょメイクで挑んだことでも話題の作品です。 ドニーが最高なのは言うまでもありませんが、谷垣監督が描き出す世界観が古き良き香港アクション映画の楽しさそのものなんです。香港映画ファンをうならせるだけのクオリティがあるのはもちろんですが、このジャンルに興味が薄い人でも、これを観たらテンション爆上げ間違いなし。年の初めらしい、お祭り感がある作品ですよ。 観て欲しいポイントがもうひとつ。日本パートでヤクザの島倉を演じている丞威さん。『孤狼の血』などにも出演している丞威さんですが、いや、ホント私は大プッシュで。 実は彼は昔、私が審査員を務めたあるオーディションで知り合ったんですが、それからめちゃくちゃ頑張ったんですね。ドニーから「ニコラス・ツェーに似てるな」と言われたそうですが、たしかに!って思うんですよね。見た目がいいのはもちろんですが、アクションのキレが素晴らしくて、ヤクザ役は迫力があってかっこいい。 実は彼は昔、私が審査員を務めたあるオーディションで知り合ったんですが、それからめちゃくちゃ頑張ったんですね。劇中でドニーから「ニコラス・ツェーに似てるな」って言われたりするんですが、たしかに!って思うんですよね。見た目がいいのはもちろんですが、アクションのキレが素晴らしくて、とにかくかっこいい。 特にアクションは、受け身をきちんと取れていることが、スタントマンか!ってくらいの技量で。受け身のアクションって本当に難しいんですよ。体幹がしっかりしている俳優じゃないとできないこと。 たとえばジェイソン・ステイサムみたいな、元アスリートレベルじゃないと。それができちゃっていて、存在感もあって、国際舞台に出るにふさわしい俳優に成長したってことが、私にはめちゃくちゃ響きました。みなさんにもぜひ、丞威さんのことを知ってもらいたい!