スパ・フランコルシャン24時間レースで、日本車初の総合優勝を果たしたSA22C|1985年式マツダ サバンナRX-7 ターボ IMSAスペシャル Vol.3
第一次、第二次と続いたオイルショックにより、クルマを取り巻く環境は非常に厳しかった1970年代後半。 12Aターボが搭載されたエンジンルームなどの詳細【写真6枚】 そんな時代に誕生した初代RX-7、SA22Cは正真正銘のスポーツカーだった。 世界三大24時間レースのひとつに数えられるスパ・フランコルシャン24時間レースで、日本車として初めて総合優勝を果たし、そのレーシングスピリットは、後のFC3S、FD3S、そしてRX-8へと受け継がれていくことになる。 このIMSAスペシャルは、アメリカで行われていたレース「IMSA(イムサ)シリーズ」でのV5を記念してリリースされた特別仕様車。ターボのベーシックグレードである「ターボGT」をベースに、LSD、14インチアルミホイール、パワーステアリング、電動ミラー、リアスポイラーなどを装備。さらに、特別塗装色のキャナルブルーメタリックを設定し、スポーティー感を高めた仕様だ。ただし、現存する個体が少ない希少な1台で、SA22Cの中でも特別なモデルといえる。 1985年式マツダサバンナRX-7 ターボ IMSAスペシャル(SA22C) 全長×全幅×全高(mm) 4320×1670×1265 ホイールベース(mm) 2420 トレッド前/後(mm) 1420/1400 車両重量(kg) 1020 エンジン型式 12Aターボ エンジン種類 水冷2ローター・ロータリーターボ 総排気量(cc) 573×2 圧縮比 8.5:1 最高出力(ps/rpm) 165/6500 最大トルク(kg-m/rpm) 23.0/4000 変速比 1速3.622/2速2.186/3速1.419/ 4速1.000/5速0.791/後退3.493 最終減速比 3.909 ステアリング形式 ボール・ナット式 サスペンション 前ストラット式/後4リンク+ワットリンク式 ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも) タイヤ 205/60R14(前後とも) 発売当時価格 184.7万円(ターボGT)
Nosweb 編集部
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