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「泣きながら防護服」「涙を拭きながら非常口を開けた」…永寿総合病院の看護師が手記【全文】

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ハフポスト日本版

新型コロナウイルスの大規模なクラスターが発生した永寿総合病院(東京都台東区)では、患者と職員ら計214人が感染し、入院患者43人が死亡した。 院内感染発覚から3カ月が過ぎた。病院は7月1日、医師ら3人の手記を公表。看護師の手記には、未知のウイルスに対する恐怖や感染への不安、病院がクラスターとなってしまったことへの自責の念や周辺住民への感謝がつづられている。 以下、全文を紹介する。

お詫びしながら手を合わせる日々

患者さん109名、職員83名もの感染者を出し、原疾患で闘病中の患者さん43名が亡くなられました。亡くなられた患者さんのお荷物から、これまでの生活や 大切になさっていたもの、ご家族の思いなどが感じ取られ、私たち職員だけが見送る中での旅立ちになってしまったことを、ご本人はもちろん、ご家族の皆様にもお詫びしながら手を合わせる日々でした。 感染の拡大が判明した当初は、患者さんが次々と発熱するだけでなく、日に日 にスタッフにも発熱者が増え、PCR検査の結果が病院に届く20時頃から、患者さんのベッド移動やスタッフの勤務調整に追われていました。

仲間を戦地に送り出しているような気持ち

なかなか正体がつかめない未知のウィルスへの恐怖に、泣きながら防護服を着 るスタッフもいました。防護服の背中に名前を書いてあげながら、仲間を戦地に送り出しているような気持ちになりました。 家族がいる私も、自分に何かあったときにどうするかを家族に伝えました。 幼い子供を、遠くから眺めるだけで、抱きしめることができなかったスタッフ、 食事を作るために一旦は帰宅しても、できるだけ接触しないようにして、ホテルに寝泊りするひとり親のスタッフもいました。家族に反対されて退職を希望するスタッフも出てきましたので、様々な事情を抱えながら、永寿が好きで働き続けてくれるこの人たちを何とかして守らなければ、今の業務を続けていくことはできないと強く感じました。

涙を拭きながら非常口を開けた

4月4日、「頑張れ、永寿病院 地元有志一同」の横断幕が目に入り、「まだ私 たちはここにいてもいいんだ」と思えました。涙を拭きながら非常口を開けたのを覚えています。支えて下さった地元の皆様には、本当に感謝しかありません。 私たちは、今回のウィルス感染症で多くのことを学びました。 人の本質は、困難な状況に直面するとより露わになることを実感しました。困 難な状況であるからこそ、思いやりのある行動や、人を優しく包むような言葉を宝物のように感じました。育児休業中のスタッフが、「メディアで医療従事者が感謝されていますが、私はまだ何もできていない」と話してくれたときは、「その気持ちこそが宝物ですよ」と答えました。

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