【日本2-0中国|採点&寸評】リズムをもたらした“川崎カルテット”。伊東純也の勢いも止まらず!!
吉田、冨安の穴を谷口、板倉が埋める
[カタール・ワールドカップ・アジア最終予選]日本 2-0 中国/1月27日/埼玉スタジアム2002 【PHOTO】W杯アジア最終予選中国、サウジアラビア戦に臨む日本代表招集メンバーを一挙紹介! 【日本代表・総評】 6.5 吉田、冨安のCBコンビの不在が心配されたが、谷口と板倉がしっかりカバー。特に前半はその新CBコンビと田中、守田を合わせた“川崎カルテット”がチームにリズムをもたらし、優位に試合を進めた。後半も途中出場直後に中山がクロスから伊東のゴールをアシストするなど勢いに乗れる結果に。危なげなく勝点3をゲットした。 【個人採点・寸評】 GK 12 権田修一 6 後半に1本、直接FKを狙われたが、それ以外にピンチらしいピンチはなし。ハイボールの処理も的確で、常に声を張り上げて緊張感を保たせ、無失点で試合を終えた。 DF 3 谷口彰悟 6.5 川崎で研鑽を続けてきた努力家がワールドカップ最終予選でも秀逸のプレー。これまでの積み重ねがあったからこそ落ち着いた対応ができたはずで、川崎で培ったパス出しのタイミングも抜群だった。今後、レギュラー争いに割って入って欲しい存在だ。 4 板倉 滉 6 谷口とともに安定して中国の攻撃を跳ね返す。空中戦にも強く、ボールを持てば前に運んで攻撃をサポートした。海外生活は長くなったが、やはり彼も川崎の色を継ぐ選手だ。 5 長友佑都 5.5(57分OUT) もう少し高い位置を取りたかったところか。左サイドに穴を空けずにベテランらしい落ち着いたプレーを見せたが、後半早々に交代と不完全燃焼の感も。 19 酒井宏樹 6.5 圧の強いプレーはさすが。ボールへの寄せも早く。先制点につながるPK奪取にも関わった。力強く右サイドを支えたが、CKでの決定機逸には悔しがる姿。
田中と守田がパス回しの中心に
MF 6 遠藤 航 6(72分OUT) 吉田に代わってキャプテンマークを巻いてプレー。田中が下がれば高い位置を取るなど臨機応変に動き、ボールの経由地にもなった。失う場面もあったが、フィジカルの強さを生かしてすぐに回収。後半はよりフィードが光る。 10 南野拓実 6(85分 IN) これまでの試合よりプレーエリアが広く、左サイドだけでなく空いたエリアに入ってボールを引き出した。フィニッシュの質は高めたかったが、それでも後半もチャンスを作った。 13 守田英正 6.5 田中とともに柔軟にポジショニングし、ボールを動かせる貴重な存在として日本にリズムをもたらした。前半にゴール前で南野に通した“お洒落”なヒールも印象的。 MAN OF THE MATCH 14伊東純也 7(85分 IN) この日も彼の突破力は森保ジャパンの武器だった。13分には右サイドを切り込みクロスから相手のハンドを誘発。後半には中山のクロスからヘッドで追加点もゲット。勢いが止まる気配がない。 17 田中 碧 6.5 森保ジャパンの軸のようなパフォーマンス。ボール回しの中央には彼がおり、今やチームの顔のような存在だった。ラストパスのずれはあったにせよ、アンカーに落ちたり、ハーフレーンでボールを受けたり、味方を動かしたりと、日本を上手く回したのはこの17番だった。 FW 15 大迫勇也 6(57分OUT) 13分に伊東が獲得したPKを決めてチームに貴重な先制点をもたらす。ゴール後の雄叫びにはこれまでの鬱憤が詰まっていたようだった。もっともその後はチャンスがありながら2発目は仕留めきれず。