「現金プレゼント詐欺」Twitter上で横行するあぶない現状
Twitterでの名物企画といえば、元ZOZO社長の実業家・前澤友作さんの「お金配り」企画がそのうちの一つと言えるのではないでしょうか? 前澤さんのツイートをRT(リツイート)するだけ、など簡単な条件をクリアした人の中から毎日10万円を10人に抽選で配布するといったものです。 元はといえば2019年のお正月、当時まだZOZOの代表取締役だった前澤さんが「100万円を100名にプレゼントする」という趣旨で実施したのが発端ですが、現在では前澤さんのアカウントのフォロワーは1千万人を突破。毎日ツイートには数万のRTがされるため、多くの方がこの企画を見たことがあるのではないかと思います。 前澤さんのこうした活動は注目を集めていますが、この「お金配り」に便乗した詐欺がTwitter上で増えていることをご存じでしょうか?
Twitterにはびこる「現金配布」アカウント
「現金配布します。今回は、100万円を10名様にプレゼントします。応募条件はフォローとRTだけ」 Twitterにて「現金配布」や「プレゼント企画」などと検索すると、このようなツイートが無数にヒットします。この投稿にも500以上ものRTがされ、「参加します! あたりますように」「お金が必要なんです! よろしくお願いします」といった返信が多く付いています。 この投稿をしているアカウントのプロフィール欄には、「24歳の不動産会社を4社経営する社長」と書かれています。他の「現金配布」をしているアカウントを見ると、プロフィール欄にはどれも同じように「社長」や「投資家」であるといった記載がされています。
「現金配布」詐欺の手口
以上の投稿をしているアカウントが詐欺なのかどうかはわかりませんが、こういった「現金配布」を利用した詐欺には、以下のような手口があるようです。 「応募したアカウントに、当選したとの旨をDM(ダイレクトメッセージ)にて連絡し、手数料として1万円を支払うと連絡が取れなくなった」 「投票発表や当選にLINEのともだち登録が必要だとし、登録すると情報商材の販売ページに誘導された」 「個人情報を登録するように言われて登録すると連絡がつかなくなった」 一度こうした「現金配布」の詐欺に引っかかってしまうと「お金に困っている人で詐欺にかかりやすい」という情報が流出し、それ以降もサイバー詐欺に狙われる可能性が高くなる、という指摘も見られました。当たり前の話でもありますが、安易にLINEをはじめとした個人情報を怪しい相手に渡さないように注意するべきでしょう。