元なでしこジャパン荒川恵理子「この先の可能性をすごく感じた」“ベスト8”で終えたパリ五輪の試合を総括
◆パリ五輪の奮闘を振り返る
グループステージでは、初戦のスペイン戦には1-2で敗れたものの、次戦のブラジルに2-1、3戦目のナイジェリアには3-1で勝利し、2勝1敗の2位で見事突破しました。この結果に荒川選手は、「初戦のスペイン(のパフォーマンス)がスゴかったじゃないですか」と世界ランキング1位の強さを認めつつ、続くブラジル・ナイジェリアに連勝できたことを高く評価。 なかでもブラジル戦については、「後半アディショナルタイムに逆転して、あの勝負強さはスゴいなと。ブラジルに勝って“(ノックアウトステージに)いけるんじゃないか!?”と思いました」と振り返ります。 そして迎えたノックアウトステージ・準々決勝では、世界ランキング5位のアメリカと対戦。延長までもつれましたが、0-1で敗れ、3大会ぶりの準決勝進出にはなりませんでした。 最終的に今大会で金メダルを獲得したアメリカとの戦いについて、荒川さんは「スペインとはまた違う“アメリカの勝負強さ”みたいなものはありましたが、(アメリカの)いいところを出させない(日本の)守備の強度があったし、チャンスもたくさんあったので“勝てなくはない試合”だったのかなって……」と悔しさをあらわにする一方で、「この先の可能性をすごく感じた、そういう試合ができたんじゃないかと思います」と善戦したなでしこジャパンを讃えます。
◆今後、なでしこジャパンが強化すべき点は?
パリ五輪の結果を受けて、中西が「今後、なでしこジャパンはどういうところを強化するとワールドカップやオリンピックのベスト4、決勝に進めるチームになれますか?」と伺うと、「やっぱり、自分たちがボールを持ったときにどれだけできるか。実際にやるのは難しいけれど(パリ五輪を観て)“全然できなくはないな”という感じを受けました」と声を大にします。 さらには「昔(のなでしこジャパン)は劣勢の戦いが多かったけど、今回は(自分たちで意図的に)チャンスをつくれて、惜しいシーンも増えたと思いますし、どの国が相手でも、その機会をつくれるようになってきているので、そのチャンスの回数を増やせれば(勝ちにつながると思います)」と期待を寄せます。 そして最後に、未来のなでしこジャパンを目指す子どもたちに向けて、「昔はプロリーグがなかったけど、今はあるので、そこを目標にしてもらえるように私たちも頑張りたいと思います!」とメッセージを送りました。 (TOKYO FM「TOKYO TEPPAN FRIDAY supported by Ginza Sony Park」2024年8月9日(金)放送より)