国軍、開発中の国産新型戦車を初公開 攻撃の効率化図る/台湾
(南投中央社)国防部(国防省)軍備局生産製造センターは25日、中部・南投県の軍事施設で、105ミリ砲を搭載した国産の新型戦車の試作型「D2」を初めて報道陣に公開した。開発した政府系研究機関、国家中山科学研究院(中科院)の関係者は、迅速かつ正確に敵を捕捉する「ハンターキラー能力」を持ち、攻撃にかかる時間の短縮や効率化を図ったとしている。 新型戦車は多目的装甲車CM32をベースにしており、タイヤで走行する。軍備局と政府系研究機関、中科院が開発している。 会場には新型戦車が2キロ離れた場所から105ミリ砲で撃ち抜いた厚さ50センチの鋼板が展示され、攻撃力の高さを示した。 軍備局によれば、定員は4人で、時速100キロ以上で走行可能。2キロ先の車両や1.2キロ先の人員を識別できるという。 軍側は、国軍で現役の戦車はいずれも履帯式で海岸や砂浜、河川などの地形での運用に向かないと指摘。新型戦車は履帯式よりも2倍以上の速さで移動でき、砂地や河川、市街地での作戦が可能だとし、現在の作戦ニーズを満たすと強調した。 (游凱翔/編集:齊藤啓介)