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コロナ禍の特攻資料館を救え 閉館危機にネット支援続々、1カ月余で1600万円 鹿児島・知覧のホタル館

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南日本新聞

 南九州市知覧の特攻資料館「ホタル館富屋食堂」が、新型コロナウイルスの影響で閉館の危機に陥った。インターネットのクラウドファンディング(CF)で支援金を募ったところ、12日午後1時までに約550人が協力し1600万円を超えた。館長の鳥浜明久さん(59)は「館の存続を心から願う気持ちがありがたい。特攻を語り継ぐことで恩返ししたい」と話している。 【写真】クラウドファンディングで運営への支援金を募っているホタル館富屋食堂=南九州市知覧

 同館は、映画「ホタル」などで「特攻の母」として知られる鳥浜トメさん=1992年、89歳で死去=が知覧特攻基地近くで営んでいた食堂を孫の明久さんらが2001年に復元。特攻隊員の遺品や写真資料など約千点を展示している。  明久さんによると、土地・建物は賃貸で、人件費や光熱費を含め運営に毎月約40万円が必要。入館料だけでは赤字で、明久さんの講演料で補ってきた。しかし、コロナ禍で入館者が激減。講演も中止が相次ぎ、閉館を検討せざるを得なくなった。  窮状を知った県外の支援者らが、明久さんの長男拳大さん(28)にCFを提案。7月3日に目標額300万円で開始し、約2時間で達成した。支援は8月15日まで募っている。  乳児期にトメさんに抱かれたことがある拳大さんは「曽祖母の思いを伝える館を閉めたくなかった。父のような語り部を目指し、支援者に届くように館の様子や特攻を伝える活動をインターネットで発信したい」と話した。

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