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フェデラーとナダルはジョコビッチの提案に反対「分離より団結を」 [テニス]

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 ロジャー・フェデラー(スイス)とラファエル・ナダル(スペイン)や他のATP選手評議会のメンバーたちは土曜日、世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)と元トップ30メンバーのバセック・ポスピショル(カナダ)によって提唱された男子テニス選手のみの組合を発足しようという提案に反対の意を表明した。この動きにより、USオープン直前の時期にテニスの政治にスポットライトが当たることになった。 ATPツアー2020表彰写真|PHOTOアルバム  この提案に反対している者の中には、男子ツアーのATP(男子プロテニス協会)だけでなくWTA(女子テニス協会)や4つのグランドスラム大会なども含まれている。彼らは土曜日に共同声明を発表し、「分離ではなく、より協力し合ってやっていくべきときだ」と述べた。  土曜日の夜のミーティングのあと、ポスピショルは――新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックのためにマスクをした――男子プレーヤーの集団がUSオープンのコートの上に立っている写真をツイッターに投稿し、「我々はプロフェッショナルテニスプレーヤー協会(Professional Tennis Players Association=PTPA)の始まりを発表することにわくわくしている」とコメントした。  この協会――組合ではないとジョコビッチは言ったが、この違いはあまり明瞭ではない――は、「テニスツアー内外で問題を起こしたり、分裂させたり、好戦的な姿勢を取ったりするために発足しようとしている訳ではない。ただ団結し、意見を聞いてもらい、我々の生活と暮らしを左右する決断に影響力を持てるようにするためのものなのだ」とポスピショルは説明した。  プレーヤーたちに送られた電子メールによれば、ジョコビッチとポスピショルが9人の理事(すべてプレーヤー)に率いられるグループの初代共同会長となる予定になっている。  北米の主要なチームスポーツのアスリートと違い、テニスプレーヤーはこれまで賃金やその他の事項についてオーナーと団体交渉をする組合を手にしたことは一度もなく、各選手は独立した個人事業主とみなされている。 「我々はボイコットを呼びかけている訳ではないし、並行してツアーを組もうとしている訳でもない」とジョコビッチはウエスタン&サザン・オープンで優勝を決めたあとに理解を求めた。 「もちろん僕は、ロジャーやラファにも賛同してもらいたい。もちろんすべてのプレーヤーに協力してもらいたい。しかし中には違う意見を持つ者がいたり、今が相応しい時期ではないと考える者がいることは理解しているよ」とジョコビッチは語った。ジョコビッチはATP選手評議会の会長でポスピショルも2年間この評議会の委員だったが、双方がジョン・イズナー(アメリカ)とともに辞任することになるという。  アンディ・マレー(イギリス)は土曜日、現在のATP幹部たち――元選手のアンドレア・ガウデンツィ(イタリア)が1月に最高経営責任者(CEO)となった――にもっと働くための時間を与えたいと意見した。マレーはまた、PTPAが男子プレーヤーだけのものであることがあまり好きではないと発言した。今年の4月には、ATPとWTAを統合させる可能性についての話題が巡っていた。  男女双方を代表する団体を持つというほうが、「ずっとパワフルなメッセージを送ると思う」とマレーは主張した。  フェデラーとナダルはATP選手評議会代表のケビン・アンダーソン(南アフリカ)、ユルゲン・メルツァー(オーストリア)、サム・クエリー(アメリカ)、ブルーノ・ソアレス(ブラジル)らと合同でこの提案に疑問を感じているプレーヤーたちにメモを送り、自分たちは反対していると伝えた。 「世界は今、困難で複雑な状況を体験している。僕は個人的に、落ち着いて皆が一緒に同じ方向に向かうべきときだと信じている。分離ではなく、今は団結の時期だ」とナダルはツイートした。 「テニス界が団結してさえいれば、大きなことをやってのけられるはずなんだ。プレーヤー、大会、運営組織など、我々は全員で協力し合うべきだ。我々はより大きな問題に直面しており、別れたり分断することは間違いなく解決策ではない」  コート上でのライバルであるナダルのツイートを引用したフェデラーは彼に同意し、「今は不確かで困難な時代だが、我々がプレーヤーとしてスポーツとして団結して立ち向かうことが最善の道筋に進んでいくために重要であると僕は信じている」と付け加えた。(APライター◎ハワード・フェンドリック/構成◎テニスマガジン)

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