白山台小3年・立花さん(青森県八戸市)準V ブレイキン・キッズ日本一決定戦 回転技高評価
11月に川崎市で開かれたブレイキン(ブレイクダンス)キッズ日本一決定戦「Breakdance Dream Cup」の小学校低学年BBOY(男子)部門で、八戸市の立花幸之助さん(8)=白山台小3年=が準優勝に輝いた。昨年は同部門ベスト8に終わり、優勝を目標に父・義之さん(46)のサポートを受けながら大技の練習に励んできたが、あと一歩及ばなかった。「日本一になれかったのは悔しいけれど、決勝まで行けてうれしかった。来年は高学年部門で絶対優勝したい」と再挑戦を誓った。 同大会は世界最高峰と称されるレベルで、小学校低学年、同高学年、中学生の男女6部門に計267人が出場。県勢の出場は立花さんのみだった。トーナメント方式で行われ、出場者は1対1でDJの音楽に合わせて交互に演技を披露。審査員が技術性や完成度、独創性などを評価した。 低学年男子には38人が出場。立花さんは「パワームーブ」と呼ばれるアクロバティックな回転技を得意とし、大会では頭で回転する「ヘッドスピン」や、逆立ちの状態で足を開いて体を回転する高難度の「エアートラックス」を決めたほか、得点対象となる対戦相手を挑発するポーズなどを織り交ぜて高い評価を受け、1回戦から準決勝まで4戦を勝ち抜いた。しかし決勝ではそれまでの激戦の疲れが出て「動きがグダグダだった」と悔やんだ。 ともにダンスインストラクターの義之さんと母・里都子さん(36)の影響で5歳ごろからヒップホップダンスを始めたが、イベントなどで見た「かっこいい」ブレイキンの技に興味を持ち、小学校入学後に本格的に練習を始めた。ブレイキンは両親の専門外のため、普段はユーチューブの動画で技を研究し、自宅で練習。さらに市内の公民館などを借りて、ダンサー数人から個別指導を受けている。義之さんは「本番に強く、恥ずかしがらずに踊れる。母譲りで体が柔らかいのも強み」と語る。 ブレイキンはパリ五輪で新採用された競技で、国内外で人気が高い。県外大会に数多く参加している立花さんは「県外にはたくさんブレイキンの仲間ができたけれど、県内にはいない。年が近い仲間が県内にもっと増えてほしい」と願っている。