高齢者に「スマホの使い方」を説明する姿を見れば一発でわかる…本当に仕事のデキる人が使うシンプル話法
説明を求められたとき、親切な伝え方はどのようなものか。広報アドバイザーの鶴野充茂さんは「スマホを普通に使いこなしている人は、高齢者にスマホの使い方を聞かれた際に、求められている以上のことを一度に説明しがちだ。説明上手な人は、先に困っていることを聞いて相手が求めている情報は何かを探る」という――。 【この記事の画像を見る】 ※本稿は、鶴野充茂『上手に「説明できる人」と「できない人」の習慣』(明日香出版社)の一部を再編集したものです。 ■求められている以上のことを一度に説明しがち ---------- 上手に説明できる人は不可欠なものを伝えようとする、 できない人はたくさん伝えようとする。 ---------- 高齢者にスマートフォンの説明をした経験はあるでしょうか? 「使い方がよくわからない」と言われたとしましょう。 ---------- ×「まず、設定の仕方ですが、○○を開いて……。アプリはこのボタンを押して……。カメラの使い方は……。インターネットやSNSなどの見方は……」 ---------- 「そんなに難しくないし、一気に説明したほうがいいだろう」 そう思い、一つひとつ噛み砕いて教えていきましたが、「やっぱりよくわからない」と言われて、途中で説明するのが面倒になった人もいるのではないでしょうか? これは、説明下手な人の例であり、そしてスマホを普通に使いこなしている人たちによくあるパターンだと思います。 なぜ「通じない」のでしょうか? 多くの人が頭ではわかっていることと思います。「求められている以上のことを一度に説明しているから」です。 一方、説明が上手な人は、先に困っていることを具体的に聞きます。 ---------- ○「スマホの操作のどこで困っていますか?」 ---------- もし、この質問に対し、「メッセージの送り方がわからない」と返ってきたら、それだけをまず説明します。そして相手が使えるようになれば、ひとまずそれで解決です。お互いにハッピーなのです。