高齢者に「スマホの使い方」を説明する姿を見れば一発でわかる…本当に仕事のデキる人が使うシンプル話法
■「相手が知らなくては困るもの」に絞ることが大原則 たとえば、先ほどの例で言いますと、こんな感じです。 ---------- ○「最も重要なルールは、顧客情報の取り扱いについてです。社外での会話やPCの利用、SNS投稿には特に注意が必要です。具体的なガイドラインをメールで送るので、何よりもそれに気をつけてください。」 ---------- おそらく、新入社員はこの職場で働く上でまず「最も重要なルール」を知りたいと思っているはずです。 会社には会社ならではのルールが存在しています。その中に、「知っておかないといけないこと」と「必要なときに聞けば良いこと」があります。 何度も聞かれると説明する側も大変なので、なるべく効率よく伝えておきたい気持ちもありますが、一つひとつ順に覚えていけば良いルールは、最優先の情報ではないととらえておくことです。 あくまで、説明は「相手が知らなくては困るもの」に絞ることが原則です。 ただ、重要なことは伝えたものの、それ以外に相手が本当に知りたいことは別にあるかもしれません。 「何か他に聞きたいことはありますか?」 聞き漏れがないか、一度確認してみてもいいでしょう。 人によって関心ごとは異なります。 思いもよらぬことを聞かれるかもしれませんが、相手の疑問に答えると、すっきりしてもらえるでしょう。 多くの人が「できるだけ多くの情報を、丁寧に」説明しようとしてしまいますが、必ずしもそれが最適ではないということを、まずは知りましょう。 ---------- 説明上手な人は、相手が何を知りたいのか、知るべきなのかに絞って説明しよう ---------- ■その場の思いつきで話すと「伝えることで精一杯」 ---------- 上手に説明できる人は型に入れて話し、 できない人は思いつく順に話す。 ×「初めての北海道に行ってきましたよ。紹介してもらったラーメンのお店、おいしかった。サイコーでした。しかし北海道はでかいですね。運転が大変でした。いやーでもまた行きたいです。」 ---------- こういう流れで話す人、いますよね。 このように、頭に浮かんだことをそのまま話して、会話がすぐに終わってしまうことはありますか? 話を聞いている相手からすれば、「喜んでいるようだからよかった」とは思うでしょうが、話をきっかけにして次に展開するには、他の情報が必要なため、質問をしたり、新たな情報提供があるかどうかは、その相手しだいになってしまいます。 また、思いつきで話す人は重要な情報を伝え忘れたり、同じ内容を繰り返したりする可能性が高くなります。 ついこのような話し方をしてしまう人は、単純に準備不足だと思いましょう。 その場で考えながら話すことで、冷静に情報を整理する余裕がなく、伝えることに精一杯で聞き手への配慮にも気が回りません。話は一方通行で、聞き手がどのように反応できるのかに、意識が向かないのです。