BTSのJ-HOPEが歌った「光州民主化運動」を追体験。映えるレトロスポットや韓国随一の美食も!【光州レポ】
映画『タクシー運転手』と同じ緑色のタクシーに乗って、1980年の光州にタイムスリップ!
5.18民主化運動記録館光州市東区錦南路221 J-HOPEの「Chicken Noodle Soup (feat. Becky G)」にも登場する光州のメインストリート錦南路。光州民主化運動がくり広げられた韓国現代史の現場として、ユネスコによって「人権民主主義の道」に認定されています。その一角に建っているのが、5.18民主化運動記録館です。 入り口には資料室があり、日本語で書かれた「5.18民主化運動」という冊子も無料で配布されています(読み応えあり!)。資料室の方が、「ぜひ見てほしい展示があります」と案内してくれたのが、地下の「5.18光州タイムトラベル」と表示されたゾーン。そこには、映画『タクシー運転手』と同じ緑色のタクシーが。 VR用のヘッドセットを着けると、一気に1980年の光州にタイムスリップ。目の前には、行進する民衆やおにぎりを配って助け合う人々……などがリアルに映し出されます。 また、建物内には、当時の写真や手記、検閲された新聞など貴重な資料の数々が。世界の民主化運動の歴史についての展示もあり、民主主義や人権について多角的に学ぶことができます。
光州民主化運動のさなかに打ち込まれた銃弾の跡。銃撃時の様子をアニメやVR等で再現
全日ビル245 光州市東区錦南路245 当時の生々しい痕跡がそのまま保存されているのが、「全日ビル245」です。245とは、光州民主化運動のさなかに、このビルに向かって戒厳軍のヘリコプターが撃ちこんだ銃弾の跡の数です。 2020年から、ビルの8階~10階を「5.18記念空間」として、無料で開放しています。実は1980年当時から「地元の放送局があったこの場所にヘリコプターが無差別に銃を撃った」という主張がありましたが、銃弾跡が国立科学捜査研究院によって確認され、事実として国に認められたのは2017年のことでした。 「5.18記念空間」では銃撃されたときの全日ビル内の様子をアニメやVRなどさまざまな展示で再現。民主化運動を知り、考える場所となっています。 屋上からは、映画『タクシー運転手』にも登場する光州民主化運動最後の抗戦地旧全羅南道庁と広場、そして民衆が行進した錦南路が見えました。