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【昭和の名機 07】スポーツユニットへと進化を続けたマツダ13B型ロータリーエンジン

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Webモーターマガジン

余裕を謳うラグジュアリーカー向けだった13B

名機なくして名車なし。今回は日本が世界に誇るマツダのロータリーエンジンにスポットをあててみた。生産中止となった今も、熱烈な信奉者が大勢いるマツダのロータリーエンジン。中でも654cc×2の排気量をもつ13B型は長い生産期間のうちに別物とも呼べるほどの進化を遂げた名機である。 【写真】RX-7(FC3S型)など13Bロータリー搭載モデルなどを見る(全11枚) 初めての13B型は1973年12月、2代目ルーチェに車種追加されたラグジュアリーグレード「グランツーリスモ」に搭載されてデビューした。1967年のコスモスポーツでスタートしたロータリーエンジンは、単室容積491ccの10A、同573ccの12Aと排気量を拡大して進化してきたが、13Bはさらにローター幅を10mm広げて80mmとして単室容積654ccの排気量を獲得、ロータリー最強のパワーユニットとして世に送り出された。 最高出力は135ps/6500rpm、最大トルクは18.3kgm/4000rpmだ。もっとも、初めて搭載されたのがルーチェということからもわかるように、当時の位置づけはスポーツユニットではなく上級車にふさわしい余裕のある走りを実現するラグジュアリー指向のエンジンだった。 その後、1981年に12Aターボの開発に目途がついたため一時的に姿を消した13Bだったが、1983年10月に4代目ルーチェ/コスモに搭載されて復活した。その名も「13B-SI(スーパーインジェクション)」。このSIシステムは、隣り合うふたつのローターの吸気動脈が180度ずれて作動するのを利用して、その圧力波をチャンバーに導いて隣のローターに送って吸気効率を高める一種の過給効果(マツダはダイナミック過給と呼んだ)を狙ったものだ。ターボやスーパーチャージャーを使った過給ではないが、吸気ポートが急激に閉じるロータリーエンジンの特性を利用することで、特に低速域でのトルク特性を大幅に向上させた。 またドライバビリティの改善には12A型ですでに実用化されていた6PI(6ポートインジェクション)の採用も貢献している。こちらは低速域~中速域~高速域とポートタイミングを段階的に切り替える可変ポートシステムだ。結果的にエンジン出力は12Aターボに比肩する160ps/6000rpm、最大トルクも20.5kgm/3000rpmを実現している。

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