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対馬丸の悲劇忘れない 慰霊碑に献花、不戦誓う 宇検村船越海岸

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南海日日新聞

 76年前に起きた対馬丸の悲劇を忘れない―。鹿児島県奄美大島の宇検集落は22日、船越海岸で対馬丸慰霊祭を行った。今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、参加人数を同集落の役員15人に限定。海岸に立つ慰霊碑に花を手向けて犠牲者へ祈りをささげ、不戦への誓いを新たにした。  対馬丸は、太平洋戦争中に沖縄の学童を乗せて長崎へ向かう予定だった疎開船。1944年8月21日、学童ら約1700人を乗せ那覇港を出港。翌22日、奄美大島沖の悪石島付近で米潜水艦の魚雷で沈没した。1400人以上が犠牲となり、多くの遺体とわずかな生存者が、宇検村の船越海岸や枝手久島、大和村、瀬戸内町の海岸などに漂着した。  遺体収容に当たった宇検村民は、当時の悲惨な事件を忘れないようにと2017年3月に慰霊碑を建立し毎年慰霊祭を行っている。  4月に宇検集落区長に就任した植田英吉さん(66)は宇検集落出身だが、高校生になるまで対馬丸の事件について知らなかった。その後、両親も漂着した遺体収容に携わったこと、あまりにも無残な姿だったために当時の様子を子どもたちに話せなかったことなどを聞かされた。  式辞で植田区長は「最愛の家族への再会も果たせず、辛苦の中で命尽きていく姿を思うと、幾多の年月が過ぎても心が痛む。今年はコロナの影響で沖縄から参列できなかったが、今後も交流を図り犠牲者の冥福を祈りたい」と述べた。  宇検集落では慰霊祭開始の午前10時に、船越海岸に向かい黙とうをささげる集落放送が流れ、村民が祈りをささげた。

奄美の南海日日新聞

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