【生産方法も環境へ配慮】ドイツにてアウディRS eトロンGT生産開始 受注は2021年春から
RS eトロンGTの生産開始
アウディの電気自動車のアウディRS eトロンGTの生産が、ドイツ・ネッカーズルムのベーリンガーホフ工場で始まった。 【写真】アウディの「eトロン」どんなモデルがある?【写真で2車種を比較】 (145枚) この工場で採用される製造プロセスは、クルマと同様に非常にユニークであり、アウディの市販車では異例の短期間で生産準備を整えた。 プラントマネージャーであるヘルムート・ステットナーは、「電気駆動方式とスポーツ性を兼ね備えたモデルであるRS eトロンGTは、ネッカーズルムのベーリンガーホフのスポーツカー生産工場と完璧にマッチしていた。新型コロナウイルス感染症のパンデミック下においても予定どおりに生産が開始できたのは、これまでに蓄積してきた数多くの能力と、素晴らしいチームワークの結果である」と述べた。 ネッカーズルムの拠点では、既にプラグインハイブリッド車の生産に焦点を当てており、A6、A7、A8のプラグイン、およびマイルドハイブリッド・バージョンにより、アウディの生産拠点の中でも電動化モデルの割合がもっとも高くなっている。 さらに、ヘルムート・ステットナーは、「RS eトロンGTは、ドイツ国内で初めて生産されるアウディの電気自動車であり、これによって私たちは、未来に向けて次の大きな一歩を踏み出す」と付け加えた。
カーボンニュートラルな生産方法
「持続可能」なのは、このグランツーリスモの駆動コンセプトだけではない。 ベーリンガーホフの生産プロセス全体が、完全にカーボンニュートラルなものになっている。2020年初めに、ネッカーズルムの生産拠点全体が使用する電力は、すべてグリーン電力に切り替えられた。 バイオガスを燃料とする熱電併給プラントは、ベーリンガーホフ工場が車両の生産において必要とする熱を供給する。再生可能なエネルギー源の使用上、避けられないCO2の排出は、認証を受けた気候保護プロジェクトのカーボンクレジットを使用して相殺される。 アウディAG生産およびロジスティクス担当取締役のペーター・ケスラーは、「ベーリンガーホフ工場は、ドイツ国内のアウディ生産拠点として初めて、製造工程の完全なカーボンニュートラル化に成功した。これはネッカーズルム拠点にとって重要なマイルストーンであり、2025年までに全世界においてカーボンニュートラル化を達成するという道のりにおける重要なステップである」と語った。